2016年6月12日(日)「マネーモンスター」

MONEY MONSTER・2016・米・1時間39分(IMDbでは98分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、風間綾平/シネスコ・サイズ(デジタル、with ARRI)/ドルビー・デジタル(IMDbではDATASATも)

(米R指定、日PG12指定)
公式サイト
http://www.moneymonster.jp/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

財テク・バラエティ番組「マネーモンスター」は生放送で、司会のリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、それをいいことに台本を無視して独走しがち。ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)はどうにかそれをコントロールしていた。ある日の放送中、若い男性のカイル(ジャック・オコンネル)が銃を持ってスタジオに侵入し、ゲイツを人質にとる。この番組は仕組まれたペテンで、4週間前の放送で絶対に安全だと言った株が暴落し、自分の全財産の6万ドルを含め、8億ドルものお金が消えてしまったと言う。そして、その会社の社長ウォルト・キャンビー(ドミニク・ウェスト)と、そのウソ情報を流したゲイツに責任を取らせると。

73点

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 なかなか面白い。ハラハラ、ドキドキする。笑いもあって、ディレクターと出演者の絆みたいなものもあって、意外と感動的。ただ、何のひねりもなく、ストレートな話。せっかく「交渉人」(The Negotiator・1998・独/米)のような話なのに、まんまじゃ、こういう結末しかないだろうなあと。そして、これだとアメリカでのウケはあまり良くないんじゃないだろうかと。

 たとえば、実は犯人と司会者かディレクターが組んでいたとか、犯人には他の計画があったとか、何かひねりが欲しかったなあ。せっかく劇中で犯人が「知って欲しいことがある」かといっているのに、実質何もないのだ。極端な話ただのおバカの場当たり的犯行。しかも「生きて帰るつもりはない」とまで言わせているのに、ただそうなるだけとは。実にもったいないと言うか、惜しいと言うか。もっと頭の良い男で、真実を暴こうとしていたとか、悪の根源である社長を罠にかけるためとかだったら、映画的で面白かったのに。



【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。若い人から中高年まで割と幅広かった。下は中学生くらいから。ただメインは中高年。男女比は6対4ほどで、男性のほうが多かった。外国人もいた。最終的にはプレミアム・シートもある200席に5.5割ほどの入り。これはなかなか。しかもプレミアム席に3人も。

 気になった予告編は…… 四角の枠付き「アリス・イン・ワンダーランド〜時間の旅〜」は新予告に。いやあ、絵がスゴイなあ。この想像力、イマジネーションがスゴイ。7/1公開。

 ギリギリに暗くなって本編へ。


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