2016年6月19日(日)「64-ロクヨン-後編」

2016・映画「64」製作委員会・1時間59分

シネスコ・サイズ(上下マスクで上映、表記無し、デジタル?)/ドルビー・デジタル?(表記なし)

(一部、日本語字幕付き)

公式サイト
http://64-movie.jp
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平成14年12月、群馬県警管轄内で少女誘拐事件が発生する。捜査本部から一切情報が明かされないまま、広報官の三上(みかみ、佐藤浩市)はマスコミと報道協定を結ぶよう命じられる。予想通り記者会見は大もめとなり、三上は捜査現場に行って自ら情報収集することにする。そしてどうにか元上司、刑事部捜査一課長の松岡(三浦友和)の許可を得て、捜査指揮車に乗り込むと、誘拐犯がかつて昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件、通称「64」をなぞっていることに気付く。誘拐されたのはスポーツ用品店の店主、目崎正人(めさきまさと、緒形直人)の娘で、要求は現金2,000万円だった。

72点

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 確かに広告どおり、後編の方が面白い。というか、前編、いるか? アバンで描かれる分でほぼ前編は語り尽くされる。前編を見ずに後編だけ見てもほとんど問題ない気がする。むしろ、事件とは関係のない嫌な気分を味合わなくてすむ分、その方がいいかも。

 とにかく暗い。落ち込む。悲しいというのとは違う。重い。バッド・エンディングじゃないのに、気分が良くない。後味が悪い。とにかく感じるのは、犯人への憎しみとかではなく、まず最初に横暴でヤクザのような居丈高のマスコミ。さらに輪をかけて東京からきた大手マスコミ本社の奴らが酷い。これでも人間か。言葉遣いも汚いし、相手に対する敬意などみじんもない。人非人。なぜこんな描き方をしたのだろう。過去によほど酷い仕打ちをされたのか。

 後編ではようやくミステリーが動き出し、謎解きに入るが、マスコミのエピソードの比重が大きく、長いのでちっともミステリーや、被害者の父の悲しみや、彼に手を貸す刑事達の心情がほとんど伝わってこない。警察内部でのパワー・ゲームやなわばり争い、軋轢的なものが少し控えめになったので、前編よりはましだが……。



【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開9日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、ムビチケカードで金曜に確保。当日12〜13分前に開場。観客層はほぼ中高年に若い人たちが少々。男女比は4.5対5.5でやや女性のほうが多かった。最終的には287席に9割くらいの入りはさすが。NHKのTVドラマの出来が良く、期待が集まっていたのか。

 気になった予告編は…… 左右マスクの「二重生活」はイメージが、もううんざりでお腹いっぱいの、浮気とか、ドロドロの愛憎劇といった感じでよろしくない。実際のところは、ミステリーっぽい話のようだが…… 予告の問題か? もう公開なのに、はたして。6/25公開。

 四角の枠付き「秘密 THE TOP SECRET」は新予告に。なんだか凄そう。期待してしまう。公式サイトのトップ・ページを見てもいつ公開かわからないが、他を見たら8/6公開だった。

 左右マスクの「超高速参勤交代リターンズ」は二匹目のドジョウがいるか。今の予告は面白そうだが、1つ前のが良くなかったからなあ。ちょっと難しい気も。これからの予告で取り返せるか。9/10公開。

 枠付き「真田十勇士」は新予告に。日活と松竹というのがおもしろいが、監督は最近ちょっと……堤幸彦。中村勘九郎の底抜けに明るい感じがグーで、はたして。9/22公開。

 枠付き「後妻業の女」も新予告に。遺産を奪う後妻業の女に私立探偵が迫ると。それにしてもエロ満載。8/27公開。

 場内が暗くなって、マスクが左右に広がって本編へ。東宝マーク、そしてTBSマークから。


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