2016年7月2日(土)「ウォークラフト」

WARCRAFT・2016・中/加/米・2時間03分

日本語字幕:手書き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、Alexaマーク)、トルビー・ビジョン/ドルビーATMOS(IMDbではAuro 11.1、DTS: Xも)

(米PG-13指定)

公式サイト
http://warcraft-movie.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

滅びようとしている「ドラエナー」の世界で、生き物の命の力を使った危険なパワー、フエルを使い、絶大な力によって世界を支配しつつあったグルダン(ダニウル・ウー)は、別な世界「アゼロス」へと通じる門を作り上げ、全部族を率いて侵略しようとしていた。アゼロスの人間の30人の警備隊が何者かに一瞬で倒され、騎士の司令官ローサー(トラヴィス・フィメル)は、魔法使いのカドガー(ベン・シュネッツァー)に命じて調査させると、暗黒の力が関わっているとして、守護者メディヴ(ベン・フォスター)を呼ぶことを具申。守護者を呼べるのは王だけなので、ローサーは妹タリア(ルース・ネッガ)の夫であるレイン王(ドミニク・クーパー)に要請を出す。カドガー、メディヴらとともにローサーが部隊を進めると、「ドラエナー」のオーク、デュタロン(トビー・ケベル)らが現れ、戦闘となる。最初は押されていた人間だったがメディヴの活躍でオーク隊を退け、ハーフ・オークの女戦士ガローナ(ポーラ・パットン)を捕虜にする。

74点

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 人気オンライン・ゲームの映画化。ボクはまったく知らなかったが、知らなくても楽しめる。ただ、細かな設定は説明がないのでよくわからない。説明がないほうが安っぽくなく、世界観に厚みがあるように感じられた。壮大なスケールと強烈なアクションで、ドーンと迫ってくる。特にモブ・シーンなどは大スクリーンで見ないと、スケール感が伝わらないだろう。家のTVで見ても感動は薄い。

 分かりにくいのに加えて、キャストもちょっと弱い。名わき役はいるが、スター・クラスの人がいない。しかもせっかくの美女が牙が生えているので、美しさが伝わらない。あちらの世界のオーク族は、やたら頭が小さく、手が大きい、ヘンテコなスケール感で、すべてCGのようだしなあ。悪くはないけど華がなく、いまひとつ魅力に欠ける感じも。

 アクションは素晴らしい。テンポよく、余計な説明なしで、ぐいぐいと観客を引っ張っていく。ファンタジー感もたっぷり。そこはうまい。見せる。ほとんどCGだろうか。

 気になったのはあちらの世界「ドラエナー」とこちらの世界「アゼロス」をつなぐ扉、ゲートという存在。まるで「スターゲイト」(Stargate・1994・仏/米)か、「マイティ・ソー」(Thor・2011・米)か、ドラえもんのどこでもドアかっていうくらい。ありがちなパターン。それに、あれだけ魔法使い(メイジ)が強いなら、戦士なんて要らないじゃん。お互い惹かれあっていながら、敵と味方に分かれてしまうとか、息子を小さな船に乗せて川に流すとか、これもよくあるパターン。「十戒」(The Ten Commandments・1956・米)のモーゼか! 続編アリアリの終わり方。



【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、ムビチケカードで金曜に確保。この時、座席の残りは最前列とあと2〜3席しか空いていなかった。当日、着いた時点で、すでに「売り切れ」の表示。16〜17分前くらいに開場となって場内へ。観客層は若い人から中高年まで幅広く、わりとまんべんなくいた感じ。売り切れのはずだったが、117席の9.5割くらいの入りで、来ない人がいるんだなあと。

 気になった予告編は…… シネマ・チャンネルは新ネタに。左右マスクのアニメ「ワンピースフィルムゴールド」は7/23公開。なんと3DばかりかMX4D上映もあるんだとか。

 四角の枠付き「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」はちょっと新しい絵が追加になった感じ。どうも世界中に逃げていったビーストたちをスキャマンダー先生が連れ戻すお話のよう。11/23公開。

 枠付きの「ドクター・ストレンジ」はベネディクト・カンバーバッチ主演のファンタジーで、マーベル・コミックの実写映画化。12/10公開。日本の公式サイトはまだない模様。

 驚いたのは枠付きの「マグニフィセント・セブン」。これって「荒野の七人」ってことでしょ? ウエスタンの。デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンらの名が。監督はアントワン・フークア。まだ西部劇はウケるのか。1/27公開。これも日本の公式サイトはまだない模様。

 最後までタイトルがわからなかった佐藤健の新作は、調べてみると、どうやら枠付きの「何者」というらしい。一体何のための予告なんだろう。「オレたち就活するってよ」かと思った。10/15公開。

 左右マスクの「四月は君の嘘」はまたまたコミック原作のラブ・ストーリー。アニメなら人が入るんだろうけど、実写でどうなんだろう。9/10公開。

 左右マスクのアニメ「君の名は。」は、女の子と男の子の心が入れ替わっちゃうお話らしい……って、大林宣彦の「転校生」(1982・日)か?! 8/26公開。それにしても、最後の最後にタイトル出すの、もうそろそろ止めにしようよ。

 続く左右マスクの「青空エール」もコミック原作のラブ・ストーリーっぽい。野球とブラスバンドか。8/20公開。

 枠付きの「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」は新予告に。凄いイリュージョンの数々。すごいなあ。ただ、ダニエル・ラドクリフの悪役らしいキャラクターはどうなんだろう。なんだか馴染まない気が。9/1公開。

 マスクが左右に広がって本編へ。


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