2016年7月24日(日)「ロスト・バケーション」

THE SHALLOWS・2016・米・1時間26分

日本語字幕:丸ゴシック体下、稲田嵯裕里/シネスコ・サイズ(デジタル、with Arri)/ドルビー・デジタル(IMDbではDATASATも)

(米PG-13指定、日PG12指定)

公式サイト
http://www.lostvacation.jp/splash/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

親に内緒で、かつて母親がサーフィンに来たという思い出のメキシコのビーチにサーフィンにやってきた医大生のナンシー(ブレイク・ライブリー)。一緒だった友人が昨夜出会った男性とデートに行ってしまい、1人きり。海には地元の2人の若い男性のサーファーもいて、しばらく一緒にサーフィンをするが、間もなく暗くなるというので先に帰ってしまう。ラスト1本と沖に出たところ、巨大な鯨の死骸が浮いているのを発見する。鯨は巨大な物に襲われたようで、あちこちに傷口ができていた。そして、突然、ナンシーは巨大なサメにボードごと突き上げられ、大腿部に大けがを負う。とりあえず鯨の上に逃れたナンシーだったが、サメは執拗に追ってくるのだった。

72点

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 1ネタの実にシンプルな映画。ほとんど人が来ないビーチの200mほど沖から、どうやって巨大な人食い鮫をよけて生きて帰れるか。サバイバル映画。しかも、基本ほぼ1人芝居。だから90分も行かないこの86分がたぶん限度。ちょうどよい感じ。

 予告を見てちょっとヤバイ予感もあったが、それに反して感情移入もできて、ハラハラドキドキ楽しめた。やっぱりサメは怖い。

 物語の構成は、スティーヴン・スピルバーグ監督の傑作サメ映画「ジョーズ」(Jaws・1975・米)と同じ。1対1で対決して勝負を付ける。絶対に諦めず、映画らしい派手なやり方でとどめを刺すと。「ジョーズ」の方は、怖がらせるための前振りがいくつもあるのと、戦いがデジタルの時代ではないので、お金をかけてメカニカルな物も使ってよりダイナミックに描かれているというのが違いというくらい。

 若干、主人公の悲鳴がやり過ぎでカンに障る部分もあるが、どうにか押さえている。おかげで彼女の頑張りが、ちゃんと伝わってくるし、感情移入もできる。多少、思慮深さに欠けたところはあるものの、バカでこうなったわけではない。そして、カメラが美女の体をかなりイヤらしく捉えているので、1人芝居でも86分持つのだろう。

 特に良かったのは、錆びついたボックスから取り出した信号銃を撃つと、5mくらいしか打ち上がらず、海面でジューと燃える場面。これはガッカリするよなあ。うまい。まるでギャグのような間が完璧。飛べなくなったカモメが一緒に岩の上に避難しているのも良い。ただ、ちょっとだけ音で脅すところが何ヶ所か気になったが。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定。金曜にポイントで確保して、当日は15分前くらいに開場。観客層はほぼ中高年で、オヤジ率が高かった。若い人は数人。女性も数人。最終的には157席に3.5割くらいの入り。まあ、こんなものか。決して大作じゃないし。

 スクリーンはフルに開いていたようで、大きかったがビスタ。気になった予告編は…… 「超高速!参勤交代リターンズ」はほとんど同じような気がするが、どうなんだろう。9/10公開。

 3Dアニメの「アングリーバード」は日本語予告。子ども向けの雰囲気で、卵が盗まれて、それを取り返す話らしい。10/1公開。

 「インフェルノ」は新予告に。ここにスイッチがあって、押せば人類の半分が死ぬが、押さないと100年後に人類は滅亡するという。さあ、どうする。かなり怖そうな感じ。10/28日米同時公開。

 上下マスクの「ゴースト・バスターズ」も新予告に。ちょつと面白そうな感じも出てきたが、どうなんだろう。リアルさのない女子達のキャラがどうにも気にかかる。8/19公開だが、8/11から先行公開するらしい。

 上下マスクで本編へ。あれれ。しかし、本編が始まってから前のほうの席でケータイをいじってるオヤジが! まぶしいって!! そんなに忙しいなら来るなと。こいつ、終わりのほうでもケータイ点けてた。いい歳して信じられない。


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