2016年9月11日(日)「スーサイド・スクワッド」

SUICIDE SQUAD・2016・米・2時間03分

日本語字幕:手描き風書体下、アンゼたかし/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri、by Panavision)/ドルビー・デジタル(IMDbでは、ドルビーATMOS、DATASATも)

(米PG-13指定)(3D上映、4D上映、日本語吹替版、IMAX版もあり)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/suicidesquad/index.html
(全国の劇場リストもあり)

スーパーマンがいなくなったことで、政府の要職にあるアマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)は、かつてバットマンやスーパーマンによって捕らえられた凶悪な犯罪者たちを集め、巨悪に対抗するどこの省にも所属しない部隊、タスクフォースXを設立することを提案する。4kmの超長距離狙撃もこなすスナイパー、デッドショット(ウィル・スミス)、バットマンの宿敵ジョーカー(ジャレッド・レト)の凶悪な恋人ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、オーストラリア出身のブーメランの使い手キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー)、逆の進化をたどったワニ男のキラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ)、炎の使い手エル・ディアブロ(ジェイ・フェルナンデス)、元考古学者で、ある洞窟で古代の魔女に取り憑かれたエンチャントレス(カーラ・デルヴィーニュ)。彼らをまとめるのは、アマンダ・ウォーラーの部下で、優秀な軍人にしてエンチャントレスに取り憑かれた考古学者のジューン・ムーン博士の恋人リッグ・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)。どころが、フラッグ大佐に監視されていたはずのエンチャントレスが逃亡し、人類を滅ぼすための最終兵器を作り始める。政府はタスクフォースXに出動を命じるが……。

76点

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 荒唐無稽のファンタジー、おとぎ話だが、面白かった。ストーリー展開に無理はなく、納得できる。そして、とんでもない驚くような展開。観客をまったく飽きさせない。可能な限りリアルに作っているところも良い。IMDbではわずかに6.7点だが、アメリカでは受けなかったのだろうか。

 何より、たくさんの登場人物がいるのに、ちゃんとそれぞれのキャラが立っている。個性的でそれぞれに物語があり、同情すべき部分もある。一方、心底悪いヤツは徹底的に悪い。そして怖い。だから面白い。

 特に良いのが、ハーレー・クイン。セクシー&クレイジーということだが、確かにエロくて、ちょっとオバカで、そして魅力的。マーゴット・ロビーのはまり役ではないだろうか。ゴタゴタ言わずに、すぐに行動に移す。とんでもない悪党なのに、言葉遣いはそんなに悪くなく、かわいさすらある。見事なキャラクター設計と演技。

 そして極悪人のジョーカーもいい。とにかく悪い。冷血。見た目が不気味で恐ろしい。しかも演じているのが二枚目のジャレッド・レトー。すごいなあ。見事だ。

 この2人のインパクトが凄すぎて、他のキャラがかすんでしまった。たぶん主人公的なウィル・スミス演じるデッドショットも形なし。

 ハーレー・クインはマーゴット・ロビー。エロくて、悪くて、魅力的。もっともハマっている役かもしれない。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(The Wolf of Wall Street・2013・米)のときはエロいだけだったが、ウィル・スミスと初共演した「フォーカス」(Focus・2015・米/アルゼンチン)から演技を見せるようになった感じで、つい最近「ターザン:REBORN」(The Legend of Tarzan・2016・米/英/加)にも出ていたが、圧倒的に本作が良い。

 


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の2D字幕版初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日15分前くらいに開場。若い人から中高年までいたが、たぶん2/3ほどは若い人たち。下は小学生低学年くらいからいた。中学生くらいもチラホラ。最終的には287席に9.5割くらい、ほぼ満席。これは朝早いのに見事。今後も口コミで増えるかもしれない。

 スクリーンはシネスコで開いており、気になった予告編は…… 左右マスクの「彼岸島デラックス」は新予告に。奇をてらったティーザーが普通の予告になった感じ。前売りがコンビニのみとか、どうも引っかかるなあ。ムビチケなしって、パソコンで座席予約できないじゃん。劇場まで電車賃かけて行かないと。こういうのに限って出来が悪かったりするんだよなあ。本作はどうか? 10/15公開。

 四角の枠付き3D-CGアニメ「コウノトリ大作戦」は、カワイイのだが、多分に子供向けという感じ。11/3公開。

 枠付き「RANMARU神の舌を持つ男」はTVの映画化。低視聴率で話題になったドラマだが、映画化するという前提でTVドラマが作られたんだとか。今更変えられないって、公共事業か!? となると、劇場作も嫌な予感が。だいたい堤監督は「真田十勇士」も撮っていたのでは? どっちも力入れるのは無理では? 「スシ王子」の二の舞い? 予告はほとんど「トリック」と同じ雰囲気。12/3公開。 公式サイトはない模様。

 枠付きの「破門ふたりのヤクビョーガミ」は、タイトルがわからず、佐々木蔵之介と横山裕主演、原作直木賞小説から調べたが、何のための予告だったのか。ヤクザのコメディらしいが…… 1/28公開。

 枠付き「デスノート」は新予告に。10/29公開。

 枠付き「真田十勇士」も新予告に。なんだか嫌な予感も……。9/22

 枠付き「ハドソン川の奇跡」も新予告に。ヒーローから容疑者に。そういう話だったのか。知らなかった。アメリカではそんなことになってたんだ。9/24公開。トム・ハンクスとアーロン・エッカートが来日中とか。すごい。

 枠付き「レゴバットマンザ・ムービー」は人形アニメかと思ったら、3D-CGアニメらしい。レゴ・ムービーの新作。なんだか面白そう。4/1エイプリル・フール公開。公式サイトはまだない模様。


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