2016年11月12日(土)「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

JACK REACHER: NEVER GO BACK・2016・米・1時間58分

日本語字幕:手描き風書体下、戸田奈津子/シネスコ・サイズ(フィルム、マスク、Super 35、with Panavision)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタルも)

(米PG-13指定)(4D上映、IMAX版もあり)

公式サイト
http://www.outlaw-movie.jp
(音に注意。情報少。全国の劇場リストもあり)

元陸軍憲兵隊犯罪調査官で少佐だったジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、1個所に留まらず、ヒッチハイクで全米を旅しながら放浪生活を送っている。テキサスで人身売買のグループを見つけたジャックは、陸軍憲兵隊犯罪捜査司令部ターナー少佐(コビー・スマルダー)の協力で、見事グループを逮捕に追い込む。そのお礼にと、ジャックはターナー少佐にディナーをおごるとヴァージニアの憲兵隊(ミリタリー・ポリス)司令部を訪ねると、ターナー少佐はおらず、代わりにモーガン大佐(ホルト・マッキャラニー)がいて、ターナー少佐はスパイ容疑で逮捕されたという。不審に思ったジャックは担当弁護人を調べると、事情を聞きに行く。すると、ジャック自身も調査対象で、まったく身に覚えの無い元売春婦の妻から、娘の養育費を払わないと訴えられていることを知る。そこで、まず自分の娘だという15歳のサマンサ(ダニカ・ヤロシュ)の元を訪れるが、黒塗りの車がジャックを尾行していた。

74点

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 痛快アクション。よくできている。トム・クルーズがカッコ良く、謎解きとアクションが良いあんばいでミックスされている。アクションだけでもないし、謎解きだけでもない。しかも悪役は徹底的に悪くて強く、ラストは映画らしく巨悪の陰謀に挑む。ちゃんと爆発もある。もちろんスカッと爽快のエンディング。

 意外な展開となるのは、一匹狼の流れ者に身に覚えのない妻がいて、しかも15歳の娘がいるという点。妻はほとんど出てこないが、リアルな小生意気な設定の娘は事件に巻き込まれ、ジャックは確信がないながらも娘を守らざるを得なくなる。つまり弱点の1つができたことになる。それが面白いし、事件の展開を複雑にしている。

 とはいえ、どうにもアクションの定番の要素を盛り込んでつなげたという印象が拭い切れない。事件を解決するパートナーが女性というのは前作からの流れとしても、前作は通常の流れを逆手にとったような構成だった。本作は逆で、定番ばかりの流れような。そこが残念。ジャックを捕まえようとするMPに、逆に協力してくれる下士官の女性MPもいて、敵は上司・元兵士の民間軍事会社のオペレーターという構成……。でも、ちゃんと原作があって、前作は小説では9作目、本作は18作目に当たるらしい。読んでいないので何とも言えないが、どこまで原作に忠実なのか。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は10分前くらいに開場。やはりほぼ中高年で、男女比は6.5対3.5くらいで男性が多かった感じ。白髪がちょっと目立つ。最終的には301席に6割ほどの入り。まあまあというところか。デートにも悪くない作品だと思うが。

 スクリーンはシネスコ・サイズで開いていて、気になった予告編は…… 四角の枠付き「ブラック・ファィル野心の代償」は、巨大製薬会社の陰謀というありがちなネタだが、アル・パチーノ、アンソニー・ホプキンス、イ・ビョンホンという顔合わせで、監督はシンタロウ・シモサワと何やら日系人らしい人。これは気になる。1/7公開。

 枠付き「ローグ・ワン」は、ついに新予告に。ならず者部隊か。前日談に当たるわけで、ロボットが進化していないのが良い。1から2はなあ…… デジタル技術の進化ではしゃいじゃって、やりたい放題やってしまったという印象はない。地に足がついている印象。

 枠付きの「トリプルX:再起動」はヴィン・ディーゼルでのシリーズ最新作ということになるらしい。劇場公開された1も、日本ではビデオ・ストレートだった2も面白かった。007っぽい。バイクでサーフィン?面白そう。2017年公開で、3Dもありと。まだ日本サイトはない模様。

 3D-CGアニメ、左右マスクの「シング」はヒット曲満載の作品らしい。日本語版での予告。ちょっとキャラがイマイチな感じも…… 春公開。

 映写機のマスクが左右に広がって、シネスコ・サイズになって本編へ。遅れてくるヤツが多くて、場内が暗くなっているのに、ケータイをライト代わりに光らせて堂々と入ってくるヤツまで。アホか。


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