2017年1月15日(日)「本能寺ホテル」

2016・フジテレビジョン/東宝/ホリプロ・1時間59分

シネスコ・サイズ(表記無し)/ドルビー・デジタル?(表記無し)


公式サイト
http://honnoji-hotel.com
(上映劇場リストなし)

勤めていた会社が倒産し、どうやって生活していこうか悩んでいた時、ボーイフレンドの吉岡恭一(よしおかきょういち、平山浩行)からプロポーズされ受けてしまった元OLの倉本蘭子(くらもとらんこ、綾瀬はるか)は、吉岡の父親の金婚式と、自分たちの婚約発表のため、京都を訪れる。ところが倉本自身のミスでホテルの予約が取れておらず、飛び込みで見つけた「本能寺ホテル」に宿泊することに。すると、ロビーに置かれていた、信長のものであったと思われる壊れたオルゴールが動き出すなど不思議な出来事が起こり、気付くと1582年の本能寺にタイムスリップしてしまう。そこには織田信長と少数の家臣団が宿泊しており、小姓の森蘭丸(もりらんまる、濱田岳)に見つかってしまう。

74点

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 軽いタッチのコメディという印象だが、かなり笑えて、しかもちょっと感動する構成。気持ちよく見終わってさわやかな後味。これは最近少ないかも。家族でとか、カップルで見ても清々しい感じで、あるいは楽しい気分で、ちょっとほっこりして劇場を後にできると思う。新年に見るにはちょうど良いかも。

 映画のキャッチは「日本史上最大の謎『本能寺の変』に迫る歴史」だが、ボクは違う印象を得た。劇中、その謎にはほとんど答えていない。むしろ、これは若い女性の成長=自立の物語で、自分のやりたいことを見つけようとするお話。その過程というか、きっかけがたまたまタイムトスリップだったというに過ぎない感じ。つまりはどちらに重きを置いているかで印象が変わると思うわけで、本作はタイムスリップや歴史の謎ではなく、女性の成長にフォーカスしている気がした。

 この軽くて明るい雰囲気、おちゃめな感じは、鈴木雅之監督によるところが大きいのだろうが、綾瀬はるかのキャラクターも大きい気がした。あまり深刻にならず、ほんわかとかわいい。その雰囲気から行くと、悪役である高島政宏演じる明智光秀はちょっとイっちゃってるようなトゥー・マッチな感じで、家臣の1人、田口浩正演じる大塚も悪ぶりすぎてトゥー・マッチな感じで、共に浮いていた。

 織田信長は重くならざるを得ないキャラだろうが、堤真一が演じたからか、重さに微妙なフランクさが加わって、ちょうど良い感じ。またコミカル・キャラである濱田岳演じる森蘭丸は予想通りの素晴らしいキャラだったが、同様にコミカル・キャラの風間杜夫演じる本能寺ホテル支配人は、かなり笑える楽しい面と、何か隠していそうなミステリアスな面が混ざり合っている複雑なキャラが見事だった。




【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。劇場に着いた時点で満席が近い表示。当日は20分前くらいに開場。観客層は小学生らしいグループから、親子連れ、中高年まで幅広かったが、メインは中高年。ギリギリで少し若い男性が増えたものの、男女比はほぼ半々。最終的には117席と小さかったのでほぼ埋まった。

 気になった予告編は…… 四角の枠付きアニメ「傷物語〈III冷血篇〉」は劇場版三部作ということらしいが、よくわからなかった。IとIIを見ている人向けか。1/6公開って、もう過ぎてるじゃん。

 シネマチャンネルの予告「キング・アーサー」「攻殻機動隊」「ローガン」「ザ・マミー」の後、「嵐」の大野智主演の忍者映画、四角の枠付き「忍びの国」の予告。内容はまったくわからなかった。シリアスものらしい。7/1公開。

 左右マスクの「追憶」は新予告に。幼なじみ3人が刑事、被害者、加害者として再会するというかなり重そうなドラマ。凄そう。5/6公開。

 左右マスクの「恋妻家宮本」は新予告に。初めてコメディだとわかってビックリ。どう見ても離婚にまつわる重いドラマにしか見えなかったが…… 1/28公開。

 左右マスクの「ちょっと今から仕事やめてくる」は自殺しようとした自分を救ってくれた幼なじみが、実は3年前に自殺していたというドラマ。タイトルがセリフ系でちょっと引いてしまうが…… 5/27公開。

 左右マスクの「相棒」は、劇場版4作目とか。誘拐の話らしいが、小型のベレッタがちらりと出ていたような。2/11公開。

 映写機のマスクが左右に広がって、本編へ。


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