2017年1月28日(土)「ドクター・ストレンジ」

DOCTOR STRANGE・2016・米・1時間55分

日本語字幕:手描き風書体、黄色、黒フチ下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、with Panavison)/ドルビーArmos、ドルビー・デジタル(IMDbではドルビー・サラウンド7.1、IMAX -Track、12-Track Digital Soundも)

(米PG-13指定)(3D上映、MX4D上映、IMAX版もあり)

公式サイト
http://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange.html
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

自信にあふれた天才神経外科医のドクター・ステファン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、雨の日、高級スポーツ・カーを運転中、電話で話してしてほんのちょっとの不注意から車が横転、崖下に転落してしまう。一命はとりとめたものの、両手を計器盤に突っ込みずたずたに切り裂かれ、思い通りに動かせなくなってしまう。何度も手術して資産をほとんど使い果たしてもリハビリはうまく行かず、自暴自棄になった時、アシストしてくれていた理学療法士が「1人だけリハビリに成功した男がいる」とファイルを見せてくれる。その男ジョナサン・パングボーン(ベンジャミン・ブラット)は、脊髄を損傷し歩けなかったのに、現在は自分の足で走ってストリート・バスケットを楽しむまでに回復している。驚くストレンジに彼はネパールのカトマンズにあるカマー・タージという場所を教えてくれる。すべてを捨ててネパールに向かったストレンジは、しかし、カマー・タージを見つけられず、最後に残った恋人からの贈り物の腕時計も強盗に奪われそうになった時、フードの男モルド(キウェテル・イジョフォー)が現れ、助けてくれる。そしてカマー・タージを知らないかと聞くと、自分もかつてお前と同じだったが、師であるエンシャント・ワン(ティルダ・スウィントン)に救われたと、会わせてくれることになる。

74点

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 IMDbでは驚きの7.9点という高評価。たしかにビジュアルは凄い映画だった。ファンにはたまらなく面白いと思う。そして大きなスクリーンで見る価値がある。何しろスケールが大きい。街全体が変形してしまうような絵の中に主人公が点のような大きさでいるのだから、TVじゃ気付かないかも。

 時間の関係で、3Dのドルビー・アトモス上映、プラス600円で観た。3Dの効果は本編前のデモのところが最大効果で、客席のほうまで枝なんかが飛び出ていたが、本編で3Dと感じられる部分は少なく、1/3あったかなあと。やっぱり3Dは動きが速くて短いカットが多いアクション・シーンには向かない。一般のシーンでもせいぜい奥行きがあるくらいの感じで、字幕が一番手前にあるので、むしろじゃまな感じ。ああ2Dの方が良かった。でも、アトモスは音が全体にスクリーンから飛び出て客席側で音がしている感じ。そして街の変形などに合わせて良く回っていた。見事。でも300円までの価値があったかどうか。

 ビジュアルが派手で、3Dデジタル使いまくり。何もかもがリアルだ。本当に起こっていそう。どんでもない予算が掛かっているのだろう。豪華で素晴らしい。が、見終わったあと名にも残らなかったし、絵の凄さ意外、感動もなかった。まあ、とにかくアクション満載で、ちゃんとストーリーを語っているなと。ほぼ3D-CGショーだなあ。

 決して出来は悪くないというか、良くできているが、話としては「マイティ・ソー」(Thor・2011・米)のような構成で、別の世界から暗黒が支配にやって来ると。侵略なんてどこかよそでやってくれ。地球でやるなと。と思っていたら、なんとソーが本当に本編に出て来てしまった。しかも「ロキと同じだ」と主人公の口で語っているではないか! 神話世界が、魔法世界に変わっただけ。そういえば「スーサイド・スクワッド」(Suicide Squad・2016・米)でも同じような話をやっていたような。

 上映直前に、エンド・クレジットの後にも映像がありますの注意文字が。それでも出て行ったヤツが1、2人いたけど。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、前売りのムビチケカードはイベントのあった1日のみの販売で一般市販はされなかったので、貯まった観賞ポイントで金曜に予約。当日は20分前くらいに開場。もぎりのところで3D眼鏡をもらってスクリーンへ。10分前くらいから曲が流れて、CM、予告へ。

 観客層は、高校生くらいからいたが、メインはやっぱり中高年。男女比は8対2くらいで男性が圧倒的多さ。最終的には、プレミアム・シートに3人、499席の3割ほどしか埋まらなかった。朝1番で、3D+アトモスなので少ないのかもしれないが、ムビチケカードがなかったことも影響しているのでは?

 気になった予告編は…… 左右マスクの「相棒劇場版IV」は、誘拐事件の話らしい。政府が身の代金の支払いを拒否したとか、何とか。ベレッタの25口径、M950ジェット・ファイアーが出て来ていた。わざわざ作ったらしい。しかも劇中では撃っているとか。2/11公開。

 左右マスクの「昼顔」は上戸彩と斉藤工の顔合わせで、不倫を描くらしい。もういいよ、不倫は。実際の世界で耳にしすぎて、映画でまで……。濃厚ラブ・シーンとか。6/10公開。

 四角の枠付き「3月のライオン」はコミック原作の若き天才棋士の話らしいが、監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史で、なんと前後編の2部作だとか。どうなんだろう。みんな怒鳴っていて、泣いていて……、前後編というだけでも引いてしまうが…… 前編3/18、後編4/22公開。

 枠付き「アサシンクリード」は新予告に。なかなか面白そうだが、これまでゲーム原作で面白かった映画って、なかったような。主演のマイケル・ファスベンダーが公開に合わせて来日するらしい。俳優休業宣言しているだけに、最後の来日になるかも。3/3公開。また3D上映あり。

 枠付き「モアナと伝説の海」も新予告に。「アナと雪の女王」的に歌をメインにした予告。なかなか良い雰囲気の曲。はたして…… 3/10公開。

 枠付き「ラ・ラ・ランド」も新予告。ストーリーとしてはありふれたもののようだが、アカデミー賞14部門ノミネートは普通じゃない。どれだけ見せる演出をしているのか、とても気になる。2/24公開。

 3Dめがねを掛けてくださいの文字が出て、暗くなって、大スクリーンTCXのデモの後、本編へ行くかと思いきや、3Dの枝の中にカメラが入って行くドルビー・アトモスのデモがあって、2Dの映画泥棒の後、「エンド・クレジットの後にも映像があります」の文字が出て、ようやく本編へ。

 ここで隣のヤツが靴を脱いで、強烈な匂いが! 人一倍匂いに敏感なのに、およそ2時間の間、時々匂ってきて逃げることも出来ず、拷問のようだった。靴脱ぐなよ、自宅か?!


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