2017年2月16日(木)「マリアンヌ」

ALLIED・2016・英/米・2時間04分

日本語字幕:手描き風書体下、松浦美奈/シネスコ・サイズ(デジタル、RED、by Panavision)/ドルビー・デジタル

(米R指定、日PG12指定)

公式サイト
http://marianne-movie.jp
(音に注意。情報少ない。全国の劇場リストもあり)

第二次世界大戦中の1942年。イギリスのVセクションという諜報機関に属するカナダ空軍のマックス・ヴァタン少佐(ブラッド・ピット)は、パラシュート降下でモロッコのカサブランカに潜入し、フランスの伝説的な女性レジスタンス、マリアンヌ・ボーセジュール(マリオン・コティヤール)と協力して夫婦を装い、ドイツ大使を暗殺する任務に就く。どうにか任務を成功させ、2人で脱出しロンドンに渡ると、惹かれあっていた2人は結婚。やがて1人の娘をもうけるが、Vセクションの上司から呼び出され、妻のマリアンヌにドイツのスパイ容疑がかけられていることを知らされる。

76点

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 なかなか感動的な物語。ブラッド・ピットが二枚目役で、無精ヒゲもなくまさに二枚目だが、それよりヒロインのマリオン・コティヤールがきれい。出てくるたびに違うドレスをまとっているというハリウッドのスター女優のパターンで撮られており、多分観客の多くが恋に落ちてしまうのではないかと。ただ、ラストは好き嫌いがあるだろう。受け入れられないと評価は低いと思う。

 話としては「カサブランカ」(Casablanca・1942・米)的なことだが、ちょっと雰囲気は、ロバート・ゼメキス監督自身の「フォレスト・ガンプ/一期一会」(Forrest Gump・1994・米)に似ている気がする。それと「ホワット・ライズ・ビニース」(What Lies Beneath・2000・米)あたりか。観客としての感想では、「コンタクト」(Contact・1997・米)以降、久々にロバート・ゼメキス監督作品で面白いと思った。

 とはいえ、ロバート・ゼメキスだから3D-CGを使わないわけがない。冒頭の「フォレスト・ガンプ/一期一会」の羽根が落ちてくるオープニングのような、空から人間の足が降りてきて、それがパラシュートになって、砂漠に着地しパラシュートを取るとブラッド・ピットという1カット撮影は、その代表的なところ。本当にブラッド・ピット自身がパラシュートで降りてきたかのようだが、カメラも一緒に動いており、こんなカットは撮れないだろう。ほかにも、飛行機が飛んできて着陸し、キャノピーが開くとブラッド・ピットが操縦しているとか、砂嵐の中、車でHすると2人の回りをカメラがぐるぐる回って、最後には窓を突き抜けて外へ出て行くなど、CGでなければ撮れないシーンが至るところに。ただ、今回はそれが鼻に付かないというか、比較的自然に溶け込んでいる。ヒッチコック的な撮り方。


【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開7日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、前々日にムビチケカードで確保。当日は13〜14分前に開場。最初10人くらいいて、女性は2人。女性向きのラブ・ストーリーだと思ったが、ロバート・ゼメキス監督ということで敬遠した人がいたのか。ほぼ中高年で、平日の朝から映画が観られるなんて羨ましい。ボクは代休なので……。この時間だと、時間潰しの営業の人はいないようだ。最終的には、上映ギリギリに女性が増えて、男女比は半々くらいに。予告が始まっても、女性が入ってくる。うむむ。プレミアム席8席を含む200席に35〜40人くらいの入り。まあ平日だから。それでもプレミアムにオバサンが2人座った。

 気になった予告編は…… 嵐のリーダー、大野智主演、四角の枠付き「忍びの国」は時代劇というか忍者映画。これはコメディなんだろうか。ティーザーでは良くわからない。7/1公開って、大分先じゃないか。

 上戸彩と斉藤工の顔合わせによる左右マスクの「昼顔」は、また不倫もの? 予告はそんな雰囲気だがカトリーヌ・ドヌーヴの「昼顔」(Belle de jour・1967・仏)とは関係あるんだろうか。6/10公開。

 左右マスクの実写版「美女と野獣」は、冬の雪を被ったシンデレラ城のロゴから始まる新パターン。アニメ版ソックリのカップやティー・ポット、キャンドルがしゃべる。そしてかなり豪華。4/21公開。

 左右マスクの「ゴース・イン・ザ・シェル」も新パターンに。かなりアニメ版をなぞっているようで、すごそう。あのシーンが実写で見られるなんて。しかもスカーレット・ヨハンソンが草なぎ素子にイメージがぴったりのような気がしてきた。ビートたけしは荒巻大輔か。4/7公開。3DもIMAXもあるらしい。

 四角の枠付き「素晴らしきかな、人生」はウィル・スミス主演の「幸せのちから」(The Pursuit of Happyness・2006・米)的な映画のようだが、確かラジー賞の候補になっていたのでは。「素晴らしき哉、人生!」(It's a Wonderful Life・1946・米)という名作もあったけど。微妙だなあ。2/25公開。タイトルを早く出せ。

 暗くなって、「映画泥棒」の後フル・サイズで本編へ。


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