2017年2月25日(土)「クリミナル 2人の記憶を持つ男」

CRIMINAL・2016・米/英・1時間53分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(デジタル、Arriロゴ)/ドルビー・デジタル

(米R指定、英15指定)

公式サイト
http://criminal-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

イギリス、ロンドン。CIAのエージェント、ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)はアメリカ軍のミサイルを遠隔操作できるプログラムを開発したハッカー、ダッチマン(マイケル・ピット)と取引するミッション中に、そのプログラムを狙う国際的なテロリスト、ハビエル・ハイムダール(ジュルディ・モリャ)の一味に捕らえられ、拷問のあと惨殺される。そこでCIAの上司のクウェイカー・ウェルズ(ゲイリー・オールドマン)は、記憶プログラムの研究で著名なフランスク博士(トミー・リー・ジョーンズ)に、ビル・ポープの記憶を取り出して欲しいと依頼する。実はダッチマンの居所を知っているのはビル・ポープだけだったのだ。そこでCIAはウエストバージニアの収容施設から、感情も罪悪感も持たない超凶悪犯のジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)を出し、実験体として使うことにする。

76点

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 これまた面白かった! 意外にドキドキした。怖い。ありふれたスーリーなのに、キャラクターがちゃんと立って、見せ方が巧いと、新鮮な感じで楽しむことが出来るということだ。ほぼ全編、とにかくケヴィン・コスナーが怖い。何をやるかわからない。しかも、かなりの残酷表現(これでG指定?)。コスナーが凶暴な役をやってみたかったという感じではなく、芯から悪い感じがスゴイ。

 ストーリーとしては、最近の例でいえばターセム・シン監督の「セルフレス/覚醒した記憶」(Self/less・2015・米)とほとんど一緒。「セルフレス」では大金持ちの記憶を元特殊部隊の男に移すが、本作ではCIAのエージェントの記憶を凶悪な犯罪者に移す。そこに「ザ・コンサルタント」(The Account・2016・米)も混ぜると近い感じに。「ザ・コンサルタント」では主人公が自閉症だったが、本作では感情を持たず、善悪の区別も出来ない男だ。ラストには自閉症の男が微笑みを得て、感情のない男が愛を知る。そして、「セルフレス/覚醒した記憶」にライアン・レイノルズが立場を変えて出ているし。ここで意見が分かれるかも。それでも、ボクはちゃんと面白く見られたし、そこが見事だと思う。

 ちょっと気になったのは、悪く見せるためなのか、現代の話なのに、やたらタバコが出て来て、スパスパ吸っていたこと。昔の設定だったんだろうか。

 銃は、グロック・フル・サイズ、レミントンM700、M4カービン、M16A2、ベレッタM12SMG、P30、グロックのたぶんG26、USPコンパクト、SR-25っぽいスナイパー・ライフル、MP7、あとG36も出ていたような。銃器係はたくさんいたが、スーパーバイジング・アーマラーが一番偉いとすると、ダン・オズボーンという人。これまでTVが多いようだが、「キングスマン」(Kingsman: The Secret Service・2014・英/米)や「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」(The Expendables 3・2014・米/仏/ブルガリア)を手がけている。本作が良かったからか、2017年は劇場映画が目白押し。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開初日の初回、早朝8時10分からの回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。ついにこの劇場もムビチケカードでオンライン予約が出来るようになった。時間と電車賃が節約できる。当日はアニメの新作が公開されるのか、1Fのエレベーター・ホール前に行列が。何か物販があるらしい。大混雑。上に上がっても、多くの若いアニメ・ファンらしい人々でごった返していた。

 そこで待つと10分前くらいに開場。最初は12〜13人で、ほぼ中高年。女性は3人ほど。ほぼそのままの比率で、最終的には137席に30〜40人くらいの入り。まあ朝早いので、良い方ではないだろうか。

 スクリーンはビスタで開いており、気になった予告編は…… 上下マスクの「ワイルド・スピードICE BREAK」はメイキングの予告編。なかなかすごそうだが、ヴィン・ディーゼル主演だけに、「トリプルX:再起動」(xXx: Return of Xander Cage・2017・米)のようにならなければ良いが。4/28公開。

 上下マスクの「ラ・ラ・ランド」は歌のみのバージョン。作品賞を逃したとは。でも混むんだろうなあ。2/24公開。

 上下マスクの「モアナと伝説の海」は日米の声優のビデオ映像付き予告。歌の雰囲気が「ズートピア」(Zootopia・2016・米)に似ているような気がするが……。とにかく絵がきれい。夜の海のシーンはちょっと「ファンタジア2000」(Fantasia 2000・1999・米)や「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」(Life of Pi・2012・米/台ほか)にも似ている部分がある気がする。3/10公開。

 「破裏拳ポリマー」はタツノコプロの実写版。1つわからないのは、昔のアニメを見ていた大人向けなのか、今の子供向けなのか、どっちなのかということ。今の予告ではわからない。しかもコメディっぽくも見えるし、シリアスに笑いの味付けをしたようにも見えるし…… 「ゼブラーマン」(2003・日)の1作目の方になればいいが、「ガッチャマン」(2013・日)だととても残念なことに。5/13公開。

 上下マスクの「グレートウォール」は万里の長城のことで、もちろん舞台は中国だが、ただ1人、西洋人のマット・デイモンが出ていて、主人公のよう。アンディ・ラウも出ているし、中国美女も。そして監督がチャン・イーモウだから、絵がきれい。モブ・シーンは「ワールド・ウォー Z」(World War Z・2013・米)みたいだったが。4/14公開。

 スクリーンの上下が狭まって、シネスコ・サイズになってから「映画泥棒」があり、完全に暗くなって本編へ。


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