2017年3月25日(土)「キングコング:髑髏島の巨神」

KONG: SKULL ISLAND・2017・米・1時間58分

日本語字幕:手描き風書体下、アンゼたかし/日本語字幕監修:町山智浩/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri、with Panavision)/ドルビーATMOS+VISION(IMDbではドルビー・デジタル、DATASAT、SDDS、IMAX-6Track、IMAX 12trackも)

(米PG-13指定、日PG12指定)(3D上映、4D上映、日本語吹替版、IMAX版もあり)

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

ニクソン大統領がベトナム戦争の終結を宣言し、米軍の撤退を決定した1973年、人工衛星のランドサットにより、南太平洋にある伝説とされていた島「スカル・アイランド」が発見される。特務機関の「モナーク」のビル・ランダ(ジョン・グッドマン)とヒューストン・ブルックス(コリー・ホーキンズ)は、ウィリス上院議員に直訴し、調査の許可とヘリ部隊による護衛を得る。そして元特殊部隊SASのジェームズ・コンラッド(トム・ヒドルトン)をジャングルのガイドとして雇うと、女性カメラマンのメイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)を加え、護衛のプレストン・パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)率いるヘリコプター部隊と共に、「スカル・アイランド」へと向かう。現地に到着すると、科学者達は何者かをおびき出すため、爆弾を投下してあちこちで振動を発生させる。すると、巨大なゴリラ、キング・コングが現れ、次々とヘリコプターを撃墜して行く。

72点

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 昔のハリウッドのSF冒険活劇といった感じ。ジュール・ヴェルヌ原作の「地底探検」(Journey to the Center of the Earth・1959・米)とかに似ている気がした。遥に昔の映画よりリアルになっているものの、恐竜はトカゲを使ってそれらしく撮ったような雰囲気もあり不思議な感じ。次々とモンスターが出て来て危機が訪れる感じはピーター・ジャクソン版傑作リメイク「キング・コング」(King Kong・2005・ニュージーランドほか)や「アバター」(Avatar・2009・英/米)的でもありながら、狙いかもしれないが洗練されていない気もした。1973年が舞台だし、昔の怪獣映画の雰囲気を出したかったのかも。

 オリジナル版の「キング・コング」(King Kong・1933・米)やリメイク版の「キング・コング」から、コングのサイズというかスケールがかなり大きくなっているが、これは日本のゴジラと戦わせるためだという噂があった。ホントか!?とも思ったが、本作のラストで、本当にありそうになってきた。キングギドラにモスラもか? 「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967・日)の再現? もうクモンガは出て来たけど。

 島は嵐に囲まれているという設定はよくあるパターンで、「天空の城ラピュタ」(1986・拉致)ともつながるもの。製作陣は結構映画オタクなのかもしれない。実際、監督はオタクと自任しているらしいし。しかし、銃も1970年代に合わせて、M16A1だったりM14、M60、M2なんかが出てくる。しかし、途中でAK47がAKMになったりして、これはロケ場所が変わって武器担当が変わったためかもしれない。それにサミュエル・L・ジャクソンがコルトM1902なんていう貴重な骨董品の銃を撃っているなんて! 日本兵はモーゼル・ミリタリー・ピストル(C96)を使っているし。

 ヘリも船の甲板にはヒューイ3機にチヌーク-1機の4機しかないのに、飛び立って編隊になるとヒューイ12機+チヌーク-1機になって、髑髏島に着くとチャップマンの乗っていたヘリがヒューイじゃなくなっているし……。いかんなあ。細部までこだわらないと。

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 公開初日の2D字幕版2回め、新宿の劇場は全席指定で金曜にムビチケカードで確保。当日は12〜13分前に開場。観客層は若い人から中高年まで、割と幅広く意外。話題作なので若い人も見るということか。下は高校生くらい。男女比も意外なことに半々くらい。男が多いかと思ったが。最終的には301席がほぼすべて埋まった。さすが話題作。

 スクリーンは2.2の70mmくらいの比率で開いていた気がするが、そのまま本編へ行ったので2.35はあったのかもしれない。気になった予告編は…… 

 四角の枠付き「ReLIFEリライフ」は見た目の印象からもコミックの映画化作品という感じ。ただ意外なのは27歳のニートが1年限定で高校生をやり直すという設定。そこは面白そう。4/15公開。

 左右マスクの「銀魂」は小栗旬、菅田将暉、橋本環奈による歌と踊り付き予告。よくわからないが、何だかすごそうな感じ。いいかも。7/14公開。

 枠付き「22年目の告白−私が殺人犯です−」は藤原竜也の告白犯と伊藤英明の刑事が激突する話らしい。これもすごそう。6/10公開。

 枠付き「無限の住人」は新予告に。1人対300人。ますます面白そうな感じ。ただ三池崇史監督、当たりと出るか外れと出るか、そこだけが心配。4/29公開。

 映写機のマスクが左右に広がって、シネスコ・サイズになってから「ワンダーウーマン」はやっぱり迫力が違う。女だけの島からやって来た美女かあ。時代背景は第一次世界大戦ころ。実に良い感じ。8/25公開って、ずいぶん先だけど。

 フル・サイズの「キング・アーサー」も新予告に。ケンカ上等的な雰囲気がガイ・リッチー監督らしいところか。それにしてもサブ・タイトルが「聖剣無双」というのはなんかシックリこない。6/17公開。

 暗くなって、マナー啓発メッセージの後、本編へ。

 しかし、遅れてきて、暗い中、堂々とケータイのライトを点けているヤツがいて驚かされた。人の迷惑をまったく考えていない。バカなのか?


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