2017年5月7日(日)「追憶」

2017・東宝/電通/WOWOW/小学館/ジェイ・ストーム/朝日新聞/毎日新聞/時事通信社/衛星劇場/木下グループ/日本出版販売/東急/ひかりTV/GYAO/中日新聞/北陸新聞・1時間39分

ビスタ・サイズ(映写機左右マスク、デジタル?、表記なし)/ドルビー・デジタル(?、表記なし)

(視覚障害者用音声ガイド付き、一部日本語字幕上映もあり)

監督:降旗康男
脚本:青島 武、瀧本智行
撮影:木村大作、坂上宗義
出演:岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、
   木村文乃ほか

公式サイト
http://tsuioku.jp
(全国の劇場リストもあり)

富山県のある漁港。親に捨てられた3人の男の子たち、アッチャン、ケイタ、サトルは喫茶「ゆきわりそう」の涼子(りょうこ、安藤サクラ)に面倒を見てもらっていた。しかし、日蝕のあった12月24日、3人は決心して涼子にまとわりつくヤクザ(渋川清彦)を殺す。すると涼子は罪を被って、これからはもう他人だと3人を追い出してしまう。25年後、刑事となったアツシ(四方篤=しかたあつし、岡田准一)は、偶然、東京からケイタ(田所啓太=たどころけいた、小栗旬)に金を借りに来ていたサトル(川端悟=かわばたさとる、柄本佑)と出会い、酒を酌み交わす。しかし翌日、サトルが刺殺体で発見される。ケイタに会いに来ていたことを知っていたアツシは、ケイタに確認を取るも会っていないの一点張り。そこで当日のサトルの足跡をたどり、「あんどの里」という施設に行ったことを突き止め行ってみると……。


70点

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 感情は動かされる。しかし感動というより、悲惨な話で、暗い気持ちに。踏んだり蹴ったり。泣きっ面に蜂。ラストにたったひとつ良いことがあるが……。

 もっとミステリーの部分、事件の謎解きが大きいと期待したのだが、事件は実にありふれた小さなものだった。なんのヒネリもなし。ちょっと調べればすぐ犯人がわかるようなレベル。推理もいらないし、地道な捜査も、証拠固めも必要なし。なので、捜査も北陸から東京へ刑事が派遣されて2〜3日で解決する。その間のお話。そういう意味で小さな話。タイトルが短いのは良いけど。

 メインはむしろ、その事件によって、被害者と刑事と、幼なじみの大きな過去の事件を思い起こさざるを得なくなるという点に置かれている。つまりタイトル通りか。それも、冒頭にアバンのように描かれているので、観客は先に見ているから、驚きも感動もない。ただ始めから終わりまで心苦しいだけ。

 映画で描かれるドラマ的な部分は、結局登場人物がちゃんと話さないから起こっている。刑事もちゃんと事件の関係者は自分の幼なじみだと言えば問題は大きくならなかったし、幼なじみも刑事に被害者と会ったことを言っていれば、穏やかに終わったはず。どうしても話せなかった理由は、誰にも見当たらない。つまり納得できない。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は12〜13分前に開場。やはり中高年がメインで、中でもオバサンが目立っていた。うーむ、そういう映画か。男女比は3対7くらいで、2倍くらい女性が多い感じ。下は中学生くらいの女の子。最終的には、ちょっとメモし忘れてしまったが、たしか232席の8割くらいが埋まったと思う。

 スクリーンはシネスコ・サイズで開いており、気になった予告編は…… 左右マスクの「トランスフォーマー 最後の騎士王」は新予告に。絵は良いんだよなあ、絵は。マイケル・ベイだから。でもなあ。今度のはキング・アーサーみたいだし、決して学者には見えない色っぽい女性がいて…… 8/4公開。

 四角の枠付き「フェリシーと夢のトウシューズ」も新予告。ハリウッドの3D-CGアニメのようだが、どこか雰囲気が違う。そこがフランス映画なのだろう。大人も楽しめそうな気がする。8/12公開。

 枠付き「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」も新予告に。トム・クルーズが標的にされたということか。銃撃戦もあるようで、トンデモ映画らしいが面白そう。7/28公開。

 枠付き「怪盗グルーのミニオン大脱走」は、ほぼ子供向けの3D-CGアニメ。これも新予告で、日本語吹き替え板。笑福亭鶴瓶か。7/21公開。

 映画泥棒の後、暗くなってから枠付き「東京喰種トーキョーグール」も新予告。なんだか戦う場面が古くさい感じがしたが大丈夫か。7/29公開。

 枠付き「関ヶ原」は最近のブームなのか、また時代劇。主人公は石田三成のようで、演じるのは岡田准一。役所広司の徳川家康や、滝藤賢一の豊臣秀吉など、かなりのクセ者ぞろいらしい。うまく群像劇としてまとめられるかがポイントだろう。8/26公開。

 枠付き「忍びの国」はアイドル系のコミカルな時代劇かと思ったら、実話の映画化らしい。コミカルな味付けはあるようだが。見ても良いかも。7/1公開。

 左右マスクの「メアリと魔女の花」は、だんだん内容がわかってきた。花ちゃんという少女の魔女の話かと思ったら、魔女の国から盗み出された禁断の花と、メアリという少女の話。しかも予告を見る限り、結構奇想天外で予想を超える展開になりそう。あちこちに宮崎アニメの要素が見え隠れして、「借りぐらしのアリエッティ」(2010・日)や「思い出のマーニー」(2014・日)よりは面白いものになりそう。7/8公開。

 暗くなって、映写機の左右マスクのまま、本編へ。


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