2017年5月16日(火)「スプリット」

SPLIT・2016・米・1時間57分

日本語字幕:手描き風書体下、風間綾平/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri)/ドルビー・デジタル

(米PG-13指定)

監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
撮影:マイケル・ジオラキス
出演:ジェームズ・マガヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリーほか


公式サイト
http://split-movie.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)、クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)、マルシア(ジェシカ・スーラ)の女子高校生3人は、クラスメイトの誕生パーティーの帰り、いきなり車が見知らぬ男(ジェームズ・マガヴォイ)にハイジャックされ、どこかわからない地下室に監禁される。ところが、部屋へ入ってきた男は、先ほどとはまったく違った雰囲気。実は男は解離性同一性障害でドクター・フレッチャー(ベティ・バックリー)の治療を受けており、23もの人格を持っていた。


70点

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 うーん、普通の監禁ドラマ。ただ、ラストでちょっとだけその枠を超えるが、たぶんほかの人の企画なら通らない脚本だろう。監督と脚本家が製作も兼ねるから実現した企画。監禁ものなんて他にもごまんとある。違いは犯人が解離性同一性障害(DID)だということくらいだが、それもあったような……。ただIMDbでは7.4の高評価。確かに、怖いは怖いが、主演のジェームズ・マガヴォイが怖かったわけで……。

 同じ監禁ドラマなら、「ルーム」(Room・2015・アイルランド/加ほか)の方が強烈で実話のような怖さがあるし、SF系ならTVのパイロット版みたいで残念だったが「10 クローバーフィールド・レーン」(10 Cloverfield Lane・2016・米)もション・グッドマンが異常で監禁シーンは怖かった。娘をさらわれた父の姿も描き、犯人と対決までさせた「白い沈黙」(The Captive・2014・加)もある。古くは「コレクター」(The Collector・1965・英/米)もあるし、いちいち上げていたら切りがない。監禁の衝撃度で言ったら大友啓史監督の「ミュージアム」(2016・日)のカエル男の方が上かな。

 今回M・ナイト・シャマランが出てくるのは、パソコンに詳しい人という設定なのか、PCでドクターのために情報を探してあげる男。やっぱり演技はヘタだったような気がする。M・ナイト・シャマランと聞いただけでボクの評価が厳しくなっているのか。何も知らないで見たら、普通のホラーとして見たかも。

 エンド・クレジットの後、日本語で「急告」と出て、2019年にM・ナイト・シャマランのホラー作品が公開されると。もうやめたら……。ラストには、世界一不運な刑事の、あのお方がゲスト出演。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開5日目のほぼお昼の初回、新宿の劇場は16〜18分前に開場。20代くらいの若い人から中年層までがメイン。白髪のひとはほとんどおらず高齢者は少なかった。若い人が目立つ。大学生だろうか。シャマランを良く知らない層だろうか。男女比はほぼ半々くらい。デートか? 最終的には122席の7割くらいが埋まった。平日なのに、ビックリ。遅れてくるヤツが多かったけど。

 ほぼ前日と同じ予告。四角の枠付き「キング・アーサー」はムビチケカードなしで、オンライン件のみとか。つまり劇場の窓口での販売はなし。ネット購入だけって……。前売りなしよりはマシだけど。出来が悪いっていうことだろうか。どうしてもそう思ってしまう。6/17公開。


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