2017年6月4日(日)「LOGAN/ローガン」

LOGAN・2017・米/加/豪・2時間18分(IMDbでは137分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、岸田恵子/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri)/ドルビーATMOS

(米R指定、日R15+指定)(日本語吹替版、IMAX版、4D上映もあり)

監督:ジェームズ・マンゴールド
原案:ジェームズ・マンゴールド
脚本:マイケル・グリーン、スコット・フランク、
   ジェームズ・マンゴールド
撮影:ジョン・マシソン
出演:ヒュー・ジャックマン、ダフネ・キーン、
   パトリック・スチュワート、ほか


公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/logan-movie/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

2029年、ほとんどのミュータントが死滅し、25年間、新しいミュータントも生まれていなかった。かろうじて生き残ったローガン(ヒュー・ジャックマン)は、リムジン・ドライバーとして生計を立てながら、年老いて衰弱し力をコントロールできなくなったチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)を、ミュータントを関知する能力を持ったキャリバン(スティーヴン・マーチャント)とともに面倒を見ていた。そしてある日、ローラ(ダフネ・キーン)という少女を連れたメキシコ人の女ガブリエラ(エリザベス・ロドリゲス)が現れ助けてくれと言うが、きっぱりと断る。すると今度は隠れ家に、黒塗りの車に乗ったピアース(ボイド・ホルブルック)率いる武装集団が現れ、ガブリエラという女を探していると言う。知らないと追い返すと、携帯にガブリエラから男たちが着たというメールが入る。気になったローガンがモーテルへ行ってみると、ガブリエラは惨殺され、ローラは消えている。そして、ガブリエラの携帯にビデオ・メッセージが残されていた。


86点

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 すごい! 圧倒された。実に内容が濃い。まさに最後のウルヴァリン=ローガンにふさわしい映画。タイトルもあえてウルヴァリンを使わず、リアル路線に徹した大人の作り。暴力表現も強烈で、R指定(成人)。日本でもR15+指定。腕が飛び、頭が飛び、刃物が頭を貫通し、刃が顔から飛び出す! これはかなりショッキング。

 そして、たくさんの人が死ぬ。死ななくても良いような人まで死んでしまう。しかし感動的な話で、あやうく涙が出そうに。この結果、ローガンの世界では、第一世代のミュータントはみんないなくなってしまうことに。ああ、ついに終わりか……。ちょっと、寂しい。そんな感情にさせる映画。

 ホテルのTVでやっていた西部劇「シェーン」(Shane・1953・米)のエピソードが効いている。ラストの、幼い少女ローラの弔辞が染みる。そしてXを葬る。これで終わり。

 まあ、出演者達の演技が全てピッタリはまり、素晴らしい。老いとボケ。それは最年長のチャールズ・エグゼビアだけでなく、不死のローガンにもやって来てしまう。歳を取らないはずだったのが、そうではなかったことが判明する。そして死。重いテーマを実にうまくエンターテインメントにまとめている。見事!

 とにかく素晴らしいのは主演のヒュー・ジャックマン。説得力ある見事な演技。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開4日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は、劇場が30分前くらいに開いて、本作は20分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かったが、ほとんどは男性。最初20人くらいいて女性は2人。プレミアム席にも2人。その後、少し若い女性も増えて、最終的に407席に2.5割くらいの入り。8時30分からと朝早かったためだろう。同じ劇場で4D版とIMAX版もやっているし。

 気になった予告編は…… 四角の枠付き「エリアン:コヴェナント」は新予告に。第1作に戻ったような感じだが、果たしてどんな話になるのか。面白そう。6/15公開。

 枠付き「ワンダーウーマン」も新予告。ちょっと予告の間が開いた感じだが、公開が楽しみだ。あのリボルバーはナガンだったろうか。第一次世界大戦ぽかったが、どうやって「アベンジャーズ」につなげるんだろう。キャプテン・アメリカ方式か。8/25公開。

 枠付き「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」も新予告っぽかった。ジャック・スパローの若き日の姿が見事だった。やっぱりCGなんだろうけど。7/1公開。

 あとは、だいたい同じ予告の繰り返し。暗くなって、映画泥棒のあと、フル・サイズで本編へ。


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