シネスコ・サイズ(デジタル?、with Panavision)/音響:ドルビー・デジタル(表記無し)
(一部、日本語字幕付き上映もあり)
監督:入江 悠 原案:「殺人の告白」(Confession of Murder・2012・韓) 脚本:平田研也、入江 悠 撮影:今井孝博 出演:藤原竜也、伊藤英明、仲村トオル、ほか |
2017年のある日、TVの生中継で曽根崎(そねざき、藤原竜也)という男が現れ、22年前の連続殺人事件の真犯人だと告白し、手記を出版することを公表する。たちまち本がベストセラーとなる中、TVでキャスターを務めるジャーナリストの仙堂(せんどう、仲村トオル)は、当時、事件を追いかけていたことから、曽根崎と当時事件を担当していた刑事の牧村(まきむら、伊藤英明)を自身の番組に呼んで、真相を明らかにすると宣言。ところが、放送当日、自分こそが真犯人だと名乗る男が現れ、SNS上に証拠の映像をアップし、日本中が騒然となる。 |
強烈な話。暴力満載で、感情を揺さぶられ、感動的。ここまでの恨みの感情は凄い。そして怖い。どう展開して行くのか、先が読めず、不安になる。何が起こるかわからない。そこにとどめを刺すような暴力表現。やっぱりここまで強烈な感情というのは日本的なものを超えるなあと思ったら、原案は韓国映画だった。「恨」の文化。映画向きなのかもしれない。 納得できなかったのは、被害者が八つ当たり的なのか、犯人ではなく、犯人を捕らえられなかった刑事を直接痛烈になじること。気持ちは理解できるが、刑事が事件を誘発したわけでも、補助したわけでも何でもないのに、被害者達がそろってあんなにも強い口調で直接叱責するなんて。それは犯人に向けて言う言葉だろうと。 オリジナルの韓国版は見ていないが、設定をうまく取り込んでいるようで、日本の事情にピッタリはめ込まれている。よく考えられたどんでん返し。 ただ、全体に画質が良くない。フィルムで撮っているのだろうか。22年前のものはわざと荒らしているとしても、現代のシーンでも高画質と感じられるところは少ない印象。そして全体にセピアがかっているというか、前代でもわずかに黄色みを帯びた色調。 銃は、22年前、牧村はチーフっぽい2インチ・リボルバーを使っているが、現代ではS&WのたぶんM39系ショート・オートを使う。ガン・エフェクトは早川光。 【ただいま執筆中。少々お待ちください】 公開9日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は11〜12分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広い。若い人が多かった。話題作だし、TVでたくさん予告もやっていたし、人気俳優が出てるし。最終的に301席はほぼすべて埋まった。2週目でも勢いは衰えないと。すごいなあ。男女比は4対6くらいで女性のほうが多かった。まあ、これは予想通りか。 |