2017年6月22日(木)「キング・アーサー」

KING ARTHUR: LEGEND OF THE SWORD・2017・米・2時間06分

日本語字幕:手描き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri、by Panavision)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビー・サラウンド7.1、ドルビーATMOS)

(米PG13指定)(3D上映、4D上映もあり)

監督:ガイ・リッチー
原案:デイビッド・ドブキン、ジョビー・ハロルド
脚本:ジョビー・ハロルド、ガイ・リッチー、
   ライオネル・ウィグラム
撮影:ジョン・マシソン
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、
   アスリッド・ベルジュ=フリスベ、ジャイモン・フンスー、ほか


公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/king-arthur/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

中世、イギリス。共存関係にあった魔術師のモルドレッド(ロブ・ナイトン)は、あるとき野望をいだきキャメロット城に攻撃を仕掛けた。実は裏にユーサー王(エリック・バナ)の弟、ヴォーティガン(ジュード・ロウ)がおり、モンスターとの密約で最愛の人の血をさし出し、代わりにユーサー王と王妃を殺害してもらう。しかしそのとき赤ん坊のアーサーを小船に乗せて逃がしていたことで殺害を逃れ、たどりついたロンディニウムにあった娼館の女性たちに拾われて育てられることに。近くにあった格闘技の館で下働きをしながら、格闘技や剣術を学び、次第に強くなって行く。やがて大人になって、引き抜けるのは伝説の真の国王だという噂のあるユーサー王の剣、エクスカリバーを刺さった岩から引き抜いたことで、捕らえられてしまう。仲間達は救出を試みるが、彼には王となる気もなく、覚悟も出来ていなかった。


76点

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 まあお金の掛かった、豪華な大冒険活劇。ただ、たぶん良く知られているアーサー王物語とはちょっと違うと思う(読んだのは大昔だ)。これはいわば「ガイ・リッチー版」であり、自作「シャーロック・ホームズ」(Sherlock Holmes・2009・米/独)+「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」(The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe・2005・米/英)とか「ロード・オブ・ザ・リング」(The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring・2001・ニュージーランド/米)という感じ。暴力満載で、ほぼ全編がアクション。アクションで物語を語るというスタイル。やたらしゃべりまくったり、説明的なセリフの多いドラマとは一線を画する。そこは素晴らしいと思う。たぶん、そのためにリアリティとか歴史との整合性などというものは、あまり配慮されていないのだろう。そこが気になると本作は楽しめないかも。

 作戦を語るとそれが実写になり語られて行く。アクション・シーンはスロー・モーションになったりして時間を自由自在に操っている雰囲気。「シャーロック・ホームズ」で使われた手法があちこちに使われている。そして悪党らしい悪党。「シャーロック・ホームズ」でジョン・ワトソンを演じたジュード・ロウが、とことん悪い奴を演じている。これがなかなか見事で、主人公のアーサーがより際立つというしかけ。

【ただいま執筆中。少々お待ちください】


 公開6日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は13〜14分前に開場。こちらも平日だからか、ほぼ中高年で、5分前くらいで11人。うち女子は2人、20代くらいらしい若い人が1人。最終的には122席に25人くらい。女性は10人ほど。


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