2017年7月2日(日)「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」

PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MEN TELL NO TALES・2017・米・2時間09分

日本語字幕:丸ゴシック体下、高橋 彩/シネスコ・サイズ(デジタル、IMDbではデジタル2.00:1)/DATASAT、ドルビーATMOS、ドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1(IMDbではIMAX 12 Track、IMAX 6-Trackも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:ヨアヒム・ローニング、エスペン・サンドベリ
原案:ジェフ・ナサンソン、テリー・ロッシオ
脚本:ジェフ・ナサンソン
撮影:ポール・キャメロン
出演:ジョニー・デップ、ハビエル・バルデム、
   ジェフリー・ラッシュ、ポール・マッカートニー、ほか


公式サイト
http://www.disney.co.jp/movie/pirates.html
(全国の劇場リストもあり)

ジャックと一緒に冒険したウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)の息子ヘンリー・ターナー(ブレストン・スウェイツ)は、幼い頃に父のウィル・ターナーが幽霊船となったフライング・ダッチマン号とともに呪われて海底に沈められていること知る。そこで様々な伝説などの文献を調べ、伝説の秘宝「ポセイドンの槍」が呪いを解く鍵であることを突き止める。しかしポセイドンの槍に近づけないまま大人になったヘンリー・ターナーは、乗り込んでいたイギリスの軍艦が海賊船を追って「魔の三角海域」へと侵入してしまい、海の死神サラザール(ハビエル・バルデム)率いるサイレント・メアリー号に襲われる。全員が惨殺される中、ジャック・スパロー(ジョニー・デップ)のことを知るヘンリー・ターナーだけが、スパローの持っている「北を指さないコンパス」を手に入れるため生きたまま釈放される。そのころ、イギリス領セント・マーティン島で魔女と判断された天文学者のカリーナ・スミス(カヤ・スコデラーリオ)と、銀行から金庫を盗もうとしたジャック・スパローは、イギリス軍によって公開処刑されることに。そこにヘンリー・ターナーとジャック・スパローの部下が現れ、まんまと逃がすことに成功すると、ビンに中に隠されていたブラック・パール号でそのまま沖へと出る。


76点

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 いやあ、ハリウッドの冒険活劇はすごいなあ、という映画。物語のスケールの大きさ、予算のかかり方、特殊効果の驚きとその規模、有名俳優ゾロリの豪華さ、画質の素晴らしさ、音のクリアさ、音の移動や立体感、どれもがスゴイ。

 しかも物語の展開は、もうTVの「水戸黄門」のようにパターンでわかり切っているのに、しっかりと楽しめる。それぞれのキャラも素晴らしく、「待ってました」と掛け声を掛けたくなるほど。それでいながら、しっかり感動もさせてくれる。父と息子、父と娘、そして男と女。部下と上司、仲間と敵。いろんな関係がしっかり折り込まれている。若干残酷さが増した感じはするけど。

 あえて言えば、ちょっと長いかも。早起きしたせいもあって、途中ちっと気を失いかけたことが〜3回あった。つまらないんじゃないけど、ちょっと単調だったかも。

 新しいキャラ、スペインの海賊退治部隊「海の死神」たちが、なかなか怖い。青白い顔にヒビが入り、体のどこかが欠損している。頭の上半分がないとか。そして焼死したのか、体が焦げていて動くたびにススのようなものが飛び散る。ボスのサラザールなんか髪が逆立つ感じで、それが遅れて動く感じがなかなか不気味。そして、同じく腐りかかったようなサメの恐ろしいこと。船まで骸骨感があふれていた。怖い。

 しかし「最後の海賊」なんてサブ邦題を勝手に付けて大丈夫? ラストの映像で続編をにおわせてるけど。フジツボが落ちてたっていうことは、じじのビル・ターナー? 影はゴーゴンみたいだったからデイヴィ・ジョーンズかとも思ったんだけど。エンド・クレジットが始まって出て行った人は見られなかったわけだが、最近はそういう人も少なくなった。ラストに映像があることが多くなったからなあ。

 銃はほとんどがフリント・ロックのマズル・ローダー。バルボッサやジャックはフリント・ロック・ピストルも使う。なかでもジャックは象牙のストック付きフリント・ロック・ピストルを使う。バルボッサはラッパ銃も使っている。大砲の発火はフリント・ロックで、銃と同じハンマーが砲尾につけられていた。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は12〜13分前に開場。スクリーンはシネスコ・サイズで開いており、観客層は、さすがの話題作、若い人から中高年まで幅広い。男女比も半々くらい。最終的には287席の8割ほどが埋まった。

 予告と映画泥棒の後、映写機のマスクが左右に広がって、フル・サイズで本編へ。


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