2017年7月15日(土)「メアリと魔女の花」

MARY AND THE WITCH'S FLOWER・2017・日本テレビ放送網/東宝/電通/博報堂DYメディアパートナーズ/ウォルト・ディズニー・ジャパン/ローソン/KADOKAWA/カラー/読売テレビ放送/研音/アミューズ/D.N.ドリームパートナーズ/LINE/読売新聞/札幌テレビ/宮城テレビ/静岡第一テレビ/中京テレビ/広島テレビ/福岡放送・1時間42分

ビスタ・サイズ(デジタル?、表記無し)/ドルビー・デジタル?(表記無し)

(米R指定、日R15+指定)(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド付き)(一部日本語字幕版もあり)

監督:米林宏昌
原作:「The Little Broomstick」メアリー・スチュアート
脚本:坂口理子、米林宏昌
声の出演:杉咲花、天海祐希、小日向文世
     佐藤二朗、大竹しのぶ、神木隆之介、ほか


公式サイト
http://maryflower.jp
(全国の劇場リストもあり)

赤毛の少女メアリ・スミス(声:杉咲花)は、学校に行く関係で両親より先にシャーロットおばさん(声:大竹しのぶ)の赤い館に引っ越してきた。しかし学校が始まるまでの1週間、何もすることがなく、近くに住むピーター(声:神木隆之介)の飼い猫、ティブとギブの後を付いて行き、とても珍しい花、かつては魔女も探していたという七年に一度しか咲かないという夜間飛行の花が咲いているのを見つけ、手折って持ち帰る。そして霧が出た日、部屋にやって来たティブの後を付いて行って、木に絡まった古い箒を発見する。すると、花のエキスを吸った箒は浮き上がり、メアリとティブを乗せると雲を突っ切り、魔女の学校「エンドア大学」にたどり着く。


73点

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 面白かった。同じ米林監督の女性主人公連作「借りぐらしのアリエッティ」(2010・日)、「思い出のマーニー」(2014・日)よりずっと良かった。感動する。特に素晴らしいのは、絵。絵がきれい。そしてリアル。ラストの草の絵なんて写真かと思った。声も、ベテラン俳優の人たちばかりで、実に巧い。曲も良かったし、大冒険ストーリーで、スケールも大きく、映画という感じ。

 ただ、もっと長く描くのは大変なのだろうけれど、短いために、主人公とほかの人物達との関係性が希薄。そのまま大団円を迎えても、いまひとつ感情が湧いて来にくかった。特に恋人的なピーターとはほぼ初対面での展開で、どうしても助けようとか、犠牲になって1人で逃げろとか、それが響いてこなかった。もっと日常部分でのエピソードがないと……。だから、ラストのSEKAI NO OWARIの主題歌「RAIN」が流れた時の方が、その詩が響いて、泣きそうになった。いい曲。

 キャラとして特に印象に残ったのは、魔法の箒と、魔法大学の箒小屋の番人フラナガンかなあ。浮いていた感じは庭師のゼベディ。ちょっとキャラから受ける印象と声のイメージが合わなかったような。

 公開8日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、木曜にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。10分前で15〜16人で、男性が6人と女性、特に若い女性が多かった。下は小学校低学年くらいから、中高年まで。最終的には117席に50人ほどの入り。男女比は半々くらいに。うーむ、2週目ともなればこんなものか。次の回からは残席わずかが出ていたような。このスクリーンは座席とスクリーンが近すぎ。後ろの席を取れば良かった。座席表からはわからないからなあ。


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