2017年7月29日(土)「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」

THE MUMMY・2017・米・1時間50分

日本語字幕:手描き風下、戸田奈津子/シネスコ・サイズ(デジタル、with Panavision、Arri)/ドルビーAtmos+VISION、dts X(IMDbではドルビー・デジタル、Auro 11.1、ドルビー・サラウンド7.1、dtsも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:アレックス・カーツマン
脚本:デヴィッド・コープ、クリストファー・マッカリー
   ディラン・カスマン 撮影:ベン・セレシン
出演:トム・クルーズ、アナベル・ウォーリス、
   ソフィア・ブテラ、ラッセル・クロウ、ほか

公式サイト
http://themummy.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

現代、中東。アメリカ軍のニック・モートン軍曹(トム・クルーズ)とクリス・ヴェイル伍長(ジェイク・ジョンソン)は、偵察任務に出たが、冒険とお宝を求めて、ニックが手に入れた地図に基づき敵の支配地の村まで侵入し、敵に包囲され攻撃を受ける。もはやこれまでというとき、アメリカ軍の無人機が現れ、ミサイル攻撃をしかけてくれたことで九死に一生を得る。そしてミサイルが着弾したところに大穴が開くと、中には古代エジプトの遺跡が眠っていた。部隊が駆けつけると、一緒に来たエジプト考古学者のジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)は、ニックに地図と手紙を盗まれた、遺跡は非常に重要なものだ主張する。そこで指揮官の大佐の許可を得て2時間だけニックとクリスとジェニーの3人で調査をすることになるが、敵が接近してきたという知らせでニックがあせって仕掛けを作動させてしまい、水銀の池の中から封じられた棺が外に出てくる。すぐに部隊は棺と共に脱出、C130輸送機でそれをロンドンに運ぶことにするが……。


71点

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 うーむ、これは…… 大予算で、これでもかと特殊効果を盛り込み、派手で凄くて、有名俳優もたくさん出ているけれど、出来の良くないB級映画みたいで、なんだか納得できない展開。ちゃんと落とし前をつけて見せるのは良いんだけれど、こういう展開で良いのかと。ご都合主義ではないか。つまり脚本の問題か?

 予告ではトム・クルーズ史上、最大のヒット作なんて言っていなかったっけ? IMDbではわずかに5.7点の評価。

 「ミイラ再生」(The Mummy・1932・米)のリブート版だとしても、主人公が感情移入しにくいナルシストっぽい、自分大好き悪党では、どうにもついていけない。ヒロインがまた上から目線のお堅い学者タイプで、どうにも魅力が感じられない。そして何やらいかにも秘密あり気に、しかもかなりのVIP風に登場した組織のボスが、実はジキル&ハイドって……。十字軍の前振りも、学があるところを匂わすためというか、ちゃんと歴史的なリサーチも行っていますよというような言い訳的な付け足しにしか感じられず……。

 細部も引っかかるところが多く、苦労して現代に蘇った王女の「よみがえれ」という一言で簡単に死人がミイラとして生き返って言うことを聞くなんて、その最たるもの。やりすぎ。しかもミイラというより、ゾンビにしか見えない。コミカルな「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」(The Mummy・1999・米)のほうがずっと出来が良い。

 銃はニックと相棒がFN SCAR-L。ニックは腰にハンドガンも付けていて、それはP226。ほかの兵士はM4カービンとベレッタM9。敵兵はAK。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、木曜にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。ついた時点で残席わずかの表示。観客層はほぼ中高年で、開場時点では16人いて女性が5人ほど。10分前くらいから人が増えだして、若い人も少し増え、男女比は5.5対4.5で男性がやや多いくらいに。最終的には123席に9.5割くらいの入り。箱が小さいので、これは多い方なのか不明。


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