2017年8月5日(土)「トランスフォーマー/最後の騎士王」

TRANSFORMERS:THE LAST KNIGHT・2017・米・2時間30分(IMDbでは149分)

日本語字幕:手描き風下、松崎広幸/ビスタ・サイズ(デジタル、映写機の左右マスクのため、ときどき上下に幅の違うマスク入り。IMDbでは1:1.90、in Panavision、ALEXA)/ドルビーAtmos(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、DATASATも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:マイケル・ベイ
脚本:アート・マーカム、マット・ハロウェイ
   ケン・ノーラン
撮影:ジョナサン・セラ
出演:マーク・ウォールバーグ、
   アンソニー・ホプキンス、ほか

公式サイト
http://www.tf-movie.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

地球では、対トランスフォーマー部隊TRFとオートボット、ディセプトコンが三つ巴の戦闘を繰り返していた。そんな中、惑星サイバトロンが地球に接近していることが判明する。そして発明家のケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)の前に英国紳士のエドマンド・バートン卿(アンソニー・ホプキンス)が現れ、地球を救うためにはオートボットの騎士たちがアーサー王に預けた杖が必要であることを告げる。


71点

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 長い。しかも予想通り内容がない。公式サイトにはストーリーのページがないくらい。だから余計に長く感じるのだが、さすがにマイケル・ベイ監督、退屈には感じさせない。3D-CGの絵は素晴らしく、音響効果もクリアーで立体的で大迫力。戦闘シーンは戦争映画のようで、緊迫感があって、見事。これらは見る価値がある。だから内容がない分、アトラクションとして、3Dや4Dで見るのに適しているかもしれない。ただ150分は長いので、3Dだととても疲れるかもしれないし、4Dは酔うかもしれない。IMDbでは、この時点でわずかに5.3点の評価。

 アーサー王伝説など持ち出して、学があるところを見せたかったのか、薄っぺらい物語に厚みを出そうとした感じで、いただけない。登場人物はほとんど全員バカに見え、物語の展開もどうにも納得がいかない。まあ子供向けということなのだろうが…… それにしても、最初にトランスフォーマーの良い方のオプティマス・プライムがあっさり悪い側についてしまうのは訳がわからなかったし、はたと気付いてから戦いのさなかだというのに一旦いなくなるのも訳がわからなかった。何しに、どこへ行ったんだ? あちこち、わからないことだらけ。マニアによるストーリー解説を読んでやっと内容や流れがわかる感じ。これって映画としてどうなの?

 キャラも一様に酷いが、特に女性キャラがダメ。ほかのキャラよりカッコ付けが甚だしく、鼻につく。ませた女の子に、オックスフォード大学の教授だって? この衣装、このメイクで良いの? お水系にしか見えなかった。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、木曜にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで、わりと幅広かったが、男女比は9対1くらいで圧倒的に男性が多かった。最終的には下は中学生くらいからとなり、女性は2割ほどに。580席の4.5割くらいが埋まった。やっぱり話題作ということか。


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