2017年8月15日(火)「スパイダーマン:ホームカミング」

SPIDER-MAN: HOMECOMING・2017・米・2時間13分

日本語字幕:フチ付き丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri、)/ドルビーATMOS、Auro 11.1ch(ドルビー・デジタル?)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:ジョン・ワッツ
原作:スタン・リー、ジョン・フランシス・デイリー
   (マーベル・コミック)
脚本:ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、
   ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、    クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
撮影:サルヴァトーレ・トチノ
出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、
   マリサ・トメイ、ほか

公式サイト
http://www.spiderman-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

スパイダーマンとなった高校生のピーター・パーカー(トム・ホランド)は、アベンジャーズの一員になるべく、憧れのトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)からもらったスーツを身につけ、放課後はご近所の人たちを助ける活動をしていた。そんなある日、スターク・インダストリーに仕事を奪われたエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)は、担当していた現場に残されたエイリアンの光る石を密かに持ち帰り、仲間たちと武器に変える研究を続け、ついに強力な武器を完成させると闇マーケットで売り始める。トニーに報告すると、アベンジャーズに任せておけと言われるが、早く1人前と認めて欲しいピーターは1人で挑んでいく。


76点

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 さすがに2時間を超えるとじっくり描くことができるようで、物語の展開に説得力もあり、意外な展開もあって楽しめた。見応えがある。ただ派手なシーンだけに走らず、それでいて、地味にならずに、ちゃんと長丁場を楽しませてくれるところがすごい。特殊効果はもうすごいレベルまで行っていて、あり得ないものが、本当にその場にいて、起こっているようなリアルさ。すごいなあ。

 ただ、どうにも高校生たちが若さのせいというより、ただバカのようで、うざったくて、見ていて腹が立ってくる。これはジジイになったせいなのかもしれないが、もううっとうしい。しつこくピーターに絡んでくる「イスの男」になりたいポッチャリのクラスメイトのネッド、下ネタも平気でピーターをディスってくるフラッシュ、孤高の一匹狼を気取る頭良い女子のミシェルとか、度を超している気がして……。でもこれがリアルなのかも。これがなければもっと楽しめたのに。

 良いのは、敵のボスを演じたマイレル・キートン。悪になってしまう過程もわかりやすかったし、理解できるものだった。そして、父でありながら、恐ろしい極道の一面も持つというキャラクターを圧倒的な説得力で演じていた。ピーターを脅すところなんて、かなり怖かった。すごい迫力。しかもラストのラスト、クレジットの後の刑務所の映像で、何やら面白い展開になりそうな予感も。

 スタン・リーは冒頭、文句を言うアパートの住人で登場。ちなみにスパイダーマンは1人も人を殺さない。みな蜘蛛の糸で拘束してしまう。そして、スパイダーマンのスーツがかっこいいなあ。目の部分は「デッドプール」みたいだったけど。システムはほとんどアイアンマン。ガイドしてくれる女性の声のAIみたいな

 銃は、最初の工事現場を乗っ取る黒服の男たちが、たぶんP226。その後、ATM強盗の1人はモスバーグ・ショットガン。公園で武器売買をしていたヤツはグロック。警察がヘリからスパイダーマンを狙うのはM16系のスナイパー・ライフル。カー・フェリーのシーンのFBIはたぶんグロック。ボスが車でピーターに突きつけるのもグロック。

 公開4日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、土曜にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。プレミアム・シートが2列もある、そこそこ大きなキャパのスクリーン。観客層は、夏休みというかお盆休みなのか、若い人から中高年まで幅広かったが、やはり女性は少なめ。最初20数人いて、女性は5〜6人。最終的には407席の4.5割くらいが埋まった。平日の初回でこれはすごい。いかもP席も5人くらいが座っていた。P席はオバさん率高し。女性は1/4くらい。小学校高学年くらいの5〜6人のグループも。全身タイツのコスプレ野郎(?)が2人いたが、静かに見ていた。


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