2017年9月3日(日)「スキップ・トレース」

SKIPTRACE/絶地逃亡・2016・中/香/米・1時間47分

日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(表記なし。IMDbではデジタル、Red)/音響表記なし(IMDbではAuro 11.1)

(米PG-13指定)(日本語吹替版もあり)

監督:レニー・ハーリン
原案:ジェイ・ロンジーノ
脚本:ジェイ・ロンジーノ、ベンデヴィッド・グラヴィンスキー
撮影:チャン・チーイン
出演:ジャッキー・チェン、ジョニー・ノックスヴィル
   ファン・ビンビン、エリック・ツァン、ほか

公式サイト
http://skiptrace-movie.jp
(全国の劇場リストもあり)

9年前、香港警察の刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は、目の前でマタドールと呼ばれる大物ボスによって相棒のヤン(エリック・ツァン)を爆殺される。以来、ずっとヤンの娘サマンサ(ファン・ビンビン)を育てながらマタドールを追っている。そして麻薬取引にマタドールが現れるという情報を得てチャン刑事は現場に向かうも、監視がバレて乱闘となり住宅街に大きな被害が出たことから、停職処分となる。そんな時、カジノにアメリカ人詐欺師のコナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)が現れ、接客係のサマンサが担当になるが、いかさまにより100万ドルをせしめて消えてしまう。カジノの上司から手引きしたと疑われたサマンサは100万ドルを取り返すように命じられ、休職中のチャン刑事に助けを求めるが、コナーはそのときロシアン・マフィアに捉えられロシアにいたのだった。


74点

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 見事なジャッキー映画。愉快、痛快、すっきり爽快! アクションで、コメディで、ちょっとミステリーで、まったくファンの期待を裏切らない。中国映画ということで心配もあったが、フィンランド出身のハリウッド監督レニー・ハーリンで、ジャッキーがプロデューサーで、れっきとした香港映画だった。ジャッキー節、炸裂。楽しい気分で劇場を後にできる。

 基本は「ラッシュアワー」(Rush Hour・1998・米)と同じもので、凸凹コンビのバディもので、ロード・ムービーのようになっていて(素晴らしい景色の数々!)、ロシアからモンゴルを通って香港へと、車と筏と徒歩で、冒険に次ぐ冒険。多少展開が強引だろうと、ご都合主義だろうと問題ではない。これがジャッキー映画なのだ。もちろんラストはお約束のNG集付き。楽しそうな現場で、しかも痛そうなシーンがてんこ盛り。ジャッキーは骨折もしたの?

 ジャッキーが気持ち動きが遅くなったような気がしても、63歳なんだからこれはしようがない。むしろ、それでもまだ第一線でアクションをやっていることの方がすごい。軽快に動けてスタントも難なくこなせる63歳。相棒の「ジャッカス・ザ・ムービー日本特別版」(Jackass: The Movie・2002・米)のジョニー・ノックスヴィルも実に良い味を出している。

 画質はとても良く、色も濃い。音響方式の表記はなかったが、クリアで立体感もあった。CGの合成はお金を掛けていないのか、ひと昔くらい前の感じで、ちょっと見え見え。ただ、冒頭の川の上の家が合成だったとは思わなかったが。銃は、サウンド・サプレッサー付きのH&K Mk.23のようなハンドガン、中国軍は95式自動歩槍。クロアチアのHS2000かスプリングフィールドっぽいオート。他にグロック、MP5、P30っぽいオート、シルバーのS&Wオートなど。それにしても、ジャッキーがアカペラアデルを歌うとはね。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、金曜にムビチケカードで確保。当日は13〜14分くらい前に開場。ほぼ中年男性。若くても30代後半からという感じ。最初20人くらいで女性は2人。最終的には88席に7.5割くらいの入り。

 CM・予告のあと、マナー啓蒙があって、映写機のマスクが左右に広がり、フル・サイズになって、映画泥棒の後暗くなって本編へ。


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