2017年9月30日(土)「僕のワンダフル・ライフ」

A DOG'S PURPOSE・2017・米・1時間40分

日本語字幕:手描き風書体下、吉川美奈子/シネスコ・サイズ(デジタル、Panavision、Hawkレンズ)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビーAtmosも)

(米PG指定)(日本語吹替版もあり)

監督:ラッセ・ハルストレム
原作:『野良犬トビーの愛すべき転生』
   W・ブルース・キャメロン(新潮文庫刊)
脚本:W・ブルース・キャメロン、キャスリン・
   ミション、オードリー・ウェルズ、
   マヤ・フォーブス、ウォーリー・
   ウォロダースキー
撮影:テリー・ステイシー
出演:ジョシュ・ギャッド、デニス・クエイド、
   ペギー・リプトン、K・J・アパ、ほか

公式サイト
http://boku-wonderful.jp
(全国の劇場リストもあり)

生きる意味を問うある魂(声:ジョシュ・ギャッド)は、子犬としてこの世に生まれるが、野良犬でまもなく捕獲されて処分されてしまう。しかし再び子犬としてこの世に生を得ると、ペット業者の檻から脱出、ゴミ捨て場にいるところを作業員に拾われ車に閉じ込められて脱水症状で死にかけているところを、たまたま通りかかった少年イーサン(ブライス・ガイザー)とママ(ジュリエット・ライランス)に助け出される。イーサンはアルコール好きなパパ(ルーク・カービー)の許可を得て、その子犬にベイリーと名付けて飼うことになる。そしてベイリーはイーサンを愛し、幸せにするのが自分の役目だと悟るが……。


76点

前へ一覧へ次へ
 久々に優しい映画。見終わった時ほっこりした気分になれる。後味が良く、残りの1日を穏やかに過ごせるような感じ。犬が、あるいは猫でも、何か生き物が飼いたくなるかも。みんな命があって、感情があって、単なる愛玩動物ではなく、いうことを聞くロボットでもないと。愛情を持って接すれば、愛情で答えてくれる。そして、ひょっとしたらそれ以上の魂と魂のつながりつながり、運命みたいなものまであるんじゃないかと、思わせてくれる。犬好きにはたまらない映画かも。いいなあ。

 ハリウッド・パターンで、どこかで超悲劇的なことが起こるのではないかと危惧してしまうが、さがに「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」(Mitt liv som hund・1985・スウェーデン)や「ギルバート・グレイブ」(What's Eating Gilbert Grape・1993・米)のラッセ・ハルストレム監督。「サイダーハウス・ルール」(The Cider House Rules・1999・米)ほど衝撃的ではなく、「HACHI約束の犬」(Hachi: A Dog's Tale・2009・英/米)的な犬愛がたっぷり。

 これは撮影が大変だったに違いない。犬は演技なんて関係なく生きているわけだし。でも感情が載ってくると、本当にナレーション(犬の心の声)のように考えているように見えてくるから不思議だ。犬って、けなげで、かわいい。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、木曜に貯まったポイントを使いネットで確保。当日は10分ちょっと前くらいに開場。スクリーンはシネスコで開いており、観客層はほとんど中高年。男女比は8対2くらいで男性が圧倒的に多かった。地味な映画だし、若いスターも出ていないし、こんなものか。5分前くらいで30人ほどの入り。最終的には232席に50人ほどいただろうか。ちょっと寂しい。

 CM・予告の後暗くなって、映写機のマスクが左右に広がり、シネスコ・サイズになってマナーCMのあと本編へ。


前へ一覧へ次へ