2017年10月16日(月)「アナベル 死霊人形の誕生」

ANNABELLE: CREATION・2017・米・1時間49分

日本語字幕:手描き風書体下、佐藤真紀/シネスコ・サイズ(上下マスクで上映、デジタル、Red Epic)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビーAtmos)

(米R指定、日PG12指定)

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
撮影:マキシム・アレクサンドル
出演:ステファニー・シグマン
   タリタ・ベイトマン、ルールー・ウィルソン、
   ほか

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/annabelle-creation/
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

アメリカ、TVがまだ珍しかった時代。小さな田舎町の郊外の丘の上の家で手作りの人形師として生計を立てているサミュエル・マリンズ(アンソニー・ラパリア)は、幼い娘のビー(サマラ・リー)と妻のエスター(ミランダ・オットー)と慎ましく暮らしていた。ところがある日、思いがけない自動車事故によりビーを失ってしまう。12年後、夫婦は神父の紹介で、孤児院の6人の少女を、世話役のシスター・シャーロット(ステファニー・シグマン)と共に、里親が見つかるまで引き受けることにする。しかし、その家には妖しげな雰囲気が漂っており、亡くなった娘の部屋には鍵が掛けられていて、少女たちは絶対に入らないように言われる。深夜、物音や何かの気配で目覚めたジャニス(タリタ・ベイトマン)は、部屋の外に出てみると、鍵が掛かっているはずの娘の部屋のドアが開いていることに気付き、思わず中に入ってしまう。


70点

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 通常の前売りがない理由が良くわかった。これは音でビックリさせるだけの映画。ちっとも怖くない。しかも、やっぱり西洋のホラーということで、一番怖いのは悪魔。霊の話から始まって、実はそれは霊ではなく悪魔だったというお話。日本人的には霊の方がよっぽど怖いので、後半はほぼ引きまくり。眠い。退屈。ラストに前作「アナベル 死霊館の人形」(Annabelle・2014・米)かな、につながる終わり方としてうまくまとめてあっても、良かったのは第1作だからなあ。でもアメリカでは受けたようで、IMdbでは6.7点の高評価。

 とにかく、その場面で生じそうもない大きな音を出して、ビックリさせる。これは怖いじゃない。そして、登場人物たちは、みんなやっちゃいけないことをやってヤバい目に遭う。たとえば、入っちゃいけないと言われた部屋に入る。夜中に物音がしたら、一人で誰にも言わずに見に行く。かくれんぼをして危険な場所に隠れる。深い井戸をわざわざ身を乗り出して覗く……。もう自業自得でしょ。ちっとも同情できない。ダメホラーの典型。予告しか見ていないが怖かった「ライト/オフ」(Lights Out・2016・米)のデヴィッド・F・サンドバーグが監督を務めているというので、期待したのに……。

 公開4日目、平日の初回、新宿の劇場は全席指定で、土曜にたまったポイントで確保。当日は12〜13分前に開場。ほぼ中高年で、若いカップルが1組ほど。最初19人くらいで女性は5人。最終的に157席に50人ほど、3割くらいの入り。まあ平日はこんなものなんだろうけど、この出来だと土日も増えるとは思えない。


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