2017年11月13日(月)「マイティ・ソー バトルロイヤル」

THOR: RAGNAROK・2017・米・2時間11分(IMDb130分)

日本語字幕:手描き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri Alexa 65、IMAX)/ドルビー・デジタル、ドルビーAtmos(IMDbではIMAX 12 track、dts:X、ドルビー・サラウンド7.1も)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:タイカ・ワイティティ
脚本:エリック・ピアソン
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
出演:クリス・ヘムズワース、トム・ヒドルストン、
   ケイト・ブランシェット、ほか

公式サイト
http://marvel.disney.co.jp/movie/thor-br.html
(全国の劇場リストもあり)

ラグナロク(世界の終わり)をもたらすというスルト(声:クランシー・ブラウン)を封じ込めたソー(クリス・ヘムズワース)は、地球で父のオーディン(アンソニー・ホプキンス)から、弟のロキ(トム・ヒドルストン)と共に、閉じ込めていた死の女神、姉のヘラ(ケイト・ブランシェット)が抜け出し、アスガルドに向かったという。アスガルドに着くと絶大なパワーを得て無敵となってしまう。それを阻止しろと告げられる。そして彼女を見つけ話し合うも決裂、9つの世界をつなぐ虹の橋「ビフロスト橋」で去ってしまう。後を追う2人だったが、途中でグランドマスター(ジェフ・ゴールドブラム)が支配する奇妙なゴミの世界へと飛ばされる。


71点

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 うーむ、凄いスケールで、凄い冒険談で、贅沢なデジタル技術使いまくりで、豪華な俳優陣で、たぶんファンにはたまらない作品。本当に絵がスゴイし、音もスゴイ!

 ただボクのような普通の映画ファン的には、その展開が(字幕だからか)納得しにくく、どうにもわからない。めちゃくちゃ。いきなり、おまえたちにはお姉さんがいて、手に負えないから閉じ込めておいたんだ、とか言われてもなあ。次のお話でも、また兄弟がいたとか、隠し子がいたとかにすれば、いくらでも作れるではないか。そして、どこがバトルロイヤル? ゴミの星での話?

 しかも、なんだか諸悪の根源はただ1人、兄弟の父であるオーディンだとボクには思えた。この人がいなければ全てのトラブルは起こらなかったかも。どこが偉大な王なんだろう。全能の神? そしてストーリーの本質は、劇中の登場人物によっても指摘されているが、跡継ぎだの何だのと、家族の問題だと。親子げんか、兄弟げんかで、世間を騒がすな、そういう問題のような気がすごくした。

 味付けはコメディ。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(Guardians of the Galaxy・2014・米/英)のセンを狙ったような印象だが、それで良かったのかという気もボクはした。だって主人公のキャラが違うし、クリス・ヘムズワースは格好いいキャラだと思うけどなあ。日本人的にはというか、ボク的にはノレなかった。しかしIMDbでは8.2点の高評価。アメリカじゃ大爆笑で、ファンにはウケが良かったということだろう。いや、この高得点はそのレベルを超えている。うむむ。

 それにしても、ドクター・ストレンジは必要あった? 浅野忠信演じるホーガンも、出てきてすぐやられちゃうし。やっぱりファン・サービスか。でも、一番良かったのは、死の女神ヘラを演じたケイト・ブランシェット。こんな荒唐無稽な役でも上手いなあ。説得力がある。なぜ、わざわざ鹿のような動きづらい角だらけのヘルメット(王冠?)を着けるのかは疑問だったが。

 ソウの髪の毛を切る変態(とソーが呼んでいる)役でスタン・リーが登場。

 公開11日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、前日にムビチケカードで確保。当日は10分前くらいに開場。若い人から中高年までいたが、高齢者は少ない感じ。平日なので大学生くらいが多いような印象。ほぼ男性で、男女比は9対1くらい。最終的には407席に1割くらいの入り。平日だからこんなものだろう。それでも10席×2列あったプレミアム席に3人ほどが座った。

 クレジットの後にも映像がありますの文字が出てから本編へ。


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