2017年11月14日(火)「ジグソウ:ソウ・レガシー」

JIGSAW・2017・米・1時間32分

日本語字幕:丸ゴシック体下、松浦美奈/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri Alexa、DAZMOカメラ)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビーAtmos)

(米PG-13指定)

監督:マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ
脚本:ジョシュ・ストールバーグ、ピーター・ゴールドフィンガー
撮影:ベン・ノット
出演:マット・パスモア、カラム・キース・レニー、
   ローラ・ヴァンダーヴォート、トビン・ベル、ほか

公式サイト
http://jigsaw.asmik-ace.co.jp
(全国の劇場リストもあり)

爆弾のリモコン・スイッチのようなものを持った男、エドガー(ジョサイア・ブラック)が警察に追い着けられて屋上に追い込まれる。エドガーに呼ばれてハロラン刑事(カラム・キース・レニー)もやってくるが、装置に手を伸ばしたため射殺される。「ゲームが始まった」という言葉を残して。その時、どこかの建物に監禁された5人の男女がつながれた装置のスイッチが入り、電動のこぎりが回転を始め、首につながった鎖が短くなっていく。そして「ゲームをしよう。罪を告白し、血を流せ」という声が流れる。


72点

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 うむむ。気持ち悪い。怖いというより、残酷で不快になる。ただ、オリジナル「ソウ」(Saw・2004・米)を別として、その後2010年まで年1本ペースで6本も作られた続編よりは映画としてちゃんとまとまっていてストーリーもあり、納得できる展開。よくできていると思う。残酷ショーではなくなっている。

 まつ、展開は読めないわけではない。しかし推理ものではないので、それでも良いのだ。ヒントはちゃんと映画の中で与えられているのでフェア。とんでもない真実が突然明かされて大どんでん返しということはない。ただ残酷すぎて気持ち悪い。たくさんの人が死ぬ。

 見所は残酷な殺し方にあるとしても、面白いのは、捕まった奴らは全員嘘つきで、人を殺したりそれに等しいことを平気でやってきている。自業自得なのだ。その悪行が暴かれていくところがおもしろいのだ。それでも、とんでもないヤツであっても、こんなに酷い拷問のようなことをされて殺されるのはどうなのかという思いもある。やり過ぎではないかと。罪を暴いて司直の手に委ねるのが正しいことではないのか。そして、どうしても法で裁けない時、「仕置き人」が出てくるべきではないかと。それでも拷問的に殺すのはいかがなものか。ここが最大の問題点だろう。どうせ惨殺するなら、最後に1人だけ告白を録音する必要はないだろう。裁判に掛けるわけじゃないのに。

 銃は刑事が9mmのグロック17を、内務調査班の刑事が.40S&Wのグロック22(と映画内で言っているが、弾丸を見ただけでグロックとはわからないだろう)。医師の女性助手が持ち出すのがたぶんルガーのGP100ステンレス・リボルバーの6インチ。以前のシリーズで出てきたヤツだろう。惨殺装置に組み込まれるのが水平に連の有鶏頭(ハンマー外装)ソードオフ・ショットガン。SWATはポンプ・ショットガンとMP5。屋上のスナイパーがL96らしいいボルト・アクション・ライフルを使う。

 公開5日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、前日にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。やはり平日なので大学生くらいが多い感じ。最終的には184席に35〜40人くらいの入り。高齢者は3〜4人。女性も3〜4人。まあ平日だし、こんなものだろう。

 時々、となりの4Dスクリーンの振動が伝わってきて、不快だった。どうにかしてほしいなあ。


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