2017年11月26日(日)「gifted/ギフテッド」

GIFTED・2017・米・1時間41分

日本語字幕:丸ゴシック体下、伊東武司/シネスコ・サイズ(デジタル、Arri)/ドルビー・デジタル(表記なし)

(米PG-13指定)

監督:マーク・ウェブ
脚本:トム・フリン
撮影:スチュアート・ドライバーグ
出演:クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイス、
 リンゼイ・ダンカン、オクタヴィア・スペンサー、
 ほか

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/gifted/
(全国の劇場リストもあり)

天才少女メアリー(マッケナ・グレイス)と、彼女の片目の猫フレッドと暮らす叔父のフランク(クリス・エヴァンス)は、7歳になったメアリーを普通の小学校へと入学させる。しかしすぐに学校から天才児を教育する学校へ移した方が良いとアドバイスされるが、断ってしまう。するとメアリーの祖母のイブリン(リンゼイ・ダンカン)が現れ、英才教育を施すため親権を争う裁判を起こす。


76点

前へ一覧へ次へ
 感動した。良い映画。多くの人に見て欲しいと思った。お説教臭くなく、上から目線でもなく、重すぎることもなく、落ち込むこともない。さわやかで、かわいくて、どんでん返しもあって、見事な映画。映画としてはものすごく小さなテーマだが、100万人に1人とかの天才の話なのであり得ないに等しいのだが、語っていることは身近で、例えば教育方針の違いで祖父母と意見が対立するということはよくあることだろう。そんなとき、どうするか。

 何より、子役のマッケンナ・グレイス演じるメアリーがかわいくて素晴らしい。まつげがものすごく長い。名演技。そして実の父親より父親らしい愛にあふれた叔父のフランクを演じたクリス・エヴァンスが良い。「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(Captain America: The First Avenger・2011・米)より、共演のキム・ベイシンガーを輝かせた「セルラー」(Cellular・2004・米/独)が良かったように、本作でもクリスは共演のマッケンナをそして隣人オクタビア・スペンサー演じるロバータを輝かせている。猫もかわいかったなあ。

 2回くらい手持ち撮影のシーンがあって、ちょっと酔いそうになった。シネスコで画面を動かすな! やりたかったらビスタでやれ、という感じ。

 含蓄のあるセリフと言うか、心に響くセリフが多かった。感動!

 公開4日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前に確保。当日は17〜18分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、若い人が多かった印象。男女比は4.5対5.5くらいで、やや女性のほうが多かった。最終的には122席の9.5割くらい、ほぼすべてが埋まった。まあキャパ自体が少ないけど、地味な作品にしては良い入りではないだろうか。

 マナーのあと暗くなって、映写機のマスクが左右に広がって、フル・サイズで映画泥棒が流れて本編へ。


前へ一覧へ次へ