2018年1月21日(日)「ジオストーム」

GEOSTORM・2017・米・1時間49分

日本語字幕:手描き風書体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(デジタル、by Panavision)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビーATMOS)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D、4D上映もあり)
監督・製作:ディーン・デヴリン
脚本:ディーン・デヴリン、ポール・ギヨ
撮影:ロベルト・シェイファー
出演:ジェラルド・バトラー、ジム・スタージェス、
 エド・ハリス、アンディ・ガルシア、ほか

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/geostorm/
(全国の劇場リストもあり)

地球上の気象をコントロールできる人工衛星ネットワーク「ダッチボーイ」により天候による災害がなくなり、その管理をアメリカから国際委員会に委譲しようとした時、「ダッチボーイ」が制御不能となって世界各地で異常気象が発生する。アメリカ政府は開発者であるジェイク・ローソン博士(ジェラルド・バトラー)を国際宇宙ステーションに派遣し、原因を探らせることにする。


71点

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 うむむ、ひさびさの堂々たるディザスター・ムービーという感じ。パニック映画といった方が良いのか。ちょっと古い映画を観ているような雰囲気もあった。それがこの監督の持ち味だろうか。思っていたよりは、悲惨な場面だけを描くのではなく、犯人探しのミステリーの部分に重点が置かれていて(それにしては安直な真犯人だが)、意外と見せる。ただ、怪しすぎる人物は引っ掛けかと思ったら、そうじゃないっていうのは、皆ステレオタイプというか、わかりやすくしたのか……。IMDbでは5.4点の低評価。

 もちろんメインは天変地異などの災害を描くことで、それが非常にリアルに描かれていて、驚かされる。世界各地で災害が起こり、東京・銀座のシーンもすごい。さらに宇宙ステーションも存在感とスケール感は見事で、息を飲むほど。ただ、ネットワークって、本当に衛星がつながってネット(網)にようになっているって、どうなんだろう。これは科学的?

 ただ、やはり映画の世界戦略上だろう、中華色は色濃くなっていて、設定では国際宇宙ステーションの開発は世界17カ国が参加したことになっていて、アメリカの他にイギリス、フランス、ブラジル、メキシコなどのスタッフが出てくるが、ナレーションではアメリカと中国が中心となって進めたといっている。さらには、宇宙ステーションのスタッフではないが、地上で謎解きの鍵の1つになる舞台が香港に設定され、中国人科学者が活躍する。それがちょっと唐突な感じがして、どうなのかなと。映画は商売(ビジネス)という側面もあるが、良い映画を作ろうと思ったら、よほど自然に溶け込ませないと足を引っ張ってしまう。

 銃は、国連軍がM4カービンを使用。シークレット・サービスの彼女はP229とP226が混じっていた気がする。CZ P-09みたない銃もあったような……。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。観客層はほぼ中高年。若い人はごくわずか。下は父に連れられた小学生くらいの男の子。男女比は7対3くらいで男性が多かった。最終的には184席に8.5割くらいの入り。

 映写機のマスクが左右に広がり、ほぼフル・サイズで、マナーのあと本編へ。

 それにしても、となりの4D劇場の振動が伝わってきて、一瞬地震かと思った。なかなか不快だった。


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