2018年1月28日(日)「ダークタワー」

THE DARK TOWER・2017・米・1時間35分

日本語字幕:丸ゴシック体下、岡田壮平/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、ALEXAマーク)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・サラウンド7.1、dts(dts:X)、12-Track Digital Sound、Auro 11.1、Sonics-DDPも)

(米PG-13指定)

監督:ニコライ・アーセル
原作:「ダーク・タワー」スティーヴン・キング著、風間賢二・訳(新潮文庫)
脚本:アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ピンクナー、
 アナス・トマス・イェンセン、ニコライ・アーセル
撮影:ラスムス・ヴィデベック
出演:イドリス・エルバ、マシュー・マコノヒー、
 トム・テイラー、キャサリン・ウィニック、ほか

公式サイト
http://www.dark-tower.jp
(全国の劇場リストもあり)

アメリカ、ニューヨーク、ジェイク少年(トム・テイラー)はいつも別世界で高い塔をめぐるガンスリンガー(イドリス・エルバ)と黒衣の男(マシュー・マコノヒー)の戦いの悪夢を見て、それを絵に描き留めていた。ジェイクはそれが実在すると信じていたが、両親をはじめ誰も信じてくれず、その絵が元で学校でケンカしたことから、サイコ・キャンプに入れられることに。ところがやってきた担当者とドライバーには別世界の生物の特徴があり、気付いたジェイクは逃げ出す。そして自分が描いた絵を頼りに、鍵となるらしいニューヨークにある建物を探し出し、そこに転送装置のようなものがあるのを発見する。ジェイクは夢で見た数字を打ち込み、別世界へと足を踏み入れるが……。


72点

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 余計な説明無しで、巻き込まれ型として展開する大冒険SFホラー。エドガー・ライス・バローズの「火星シリーズ」的な感じも。雰囲気としては、ジョン・キューザックとサミュエル・L・ジャクソンが出ていながら散々な出来だった「セル」(Cell・2016・米)とよく似ている。どちらも原作はスティーヴン・キングだ。最近は似たような話ばかりなのかと思ったら、本作は22年掛けて完結された超大作だそうで…… 気になったのは「中つ国」のように「根本世界」だとか「中間世界」だとか、A級大作の原作のような独特の翻訳があるらしいこと。逆にそれが鼻につく。

 とんでもない話ながら、映画としてはなかなか見せる。不思議な感じ。たぶんマシュー・マコノヒーの悪役が立っているからだろう。そして主役の少年ジェイクが応援したくなる雰囲気を持っているのもいい。そしてアクションも満載。ヘンテコな.45口径弾をバンバン撃って撃ちまくる。ただ、銃の設定はとてもいい加減、めちゃくちゃ。ウェスタンの雰囲気でレミントンのM1858ニュー・モデル・アーミーのカートリッジ・コンバージョン(劇中では.45コルトの設定らしい)を使わせながら、ダブル・アクションだし、シリンダーがスウィング・アウトするし、めちゃくちゃ…… でも左右2挺あって右用は右にスウィング・アウトし、左用は左にスウィング・アウトする。そしてフル・ムーン・クリップで一瞬でリロードすると。ジェリー・ミチュレックか!?

 銃は、ガンスリンガーがレミントンM1858ニュー・モデル・アーミーのカートリッジ・コンバージョンのカスタム。シリンダーがスウィンク・アウトできるようになっていて、しかもトリガーは前に移され(短くなっているが)ダブル・アクションにされている。黒衣の男の部下たちは、イスラエルCAAタクティカルのハンドガンをピスト・カービン化するRONIと、グロック。ガン・ショップの店員はレミントンM870ポンプ・ショットガンを使う。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は11〜12分前に開場。メインは中高年で、女性は1割ほど。まあ、この内容だとこんなものだろう。最終的に232席に6割くらいの入り。

 スクリーンは最初からシネスコ・サイズで開いており、映写機のマスクが左右に広がって本編へ。


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