2018年3月24日(土)「トゥームレイダー ファースト・ミッション」

TOMB RAIDER・2018・英/米・1時間58分

日本語字幕:手描き風書体下、野口尊子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri ALEXA、ドルビーvision)/ドルビーAtmos(IMDbではdts、Auro 11.1、Sonics-DDP、IMAX 6-Trackも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、4D上映もあり)


監督:ローアル・ユートハウグ
脚本:ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット、
   アラスター・シドンズ
撮影:ジョージ・リッチモンド
出演:アリシア・ヴィキャンデル、
   ウォルトン・ゴギンズ、
   ダニエル・ウー、ドミニク・ウェスト、ほか

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/tombraider/
(全国の劇場リストもあり)

ララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は、自転車デリバリーの会社でデリバリー・スタッフとして働きながら、格闘技を習っていたが、お金がなくレッスン・フィーも滞りがち。そんなある日、公道で自転車レースを行い、事故を起こして逮捕される。身元引き受けに来てくれたのは、7年前に失踪した父リチャード(ドミニク・ウェスト)の会社クロフト社を父に代わって経営しているアナ・ミラー(クリスティン・スコット・トーマス)。ララはアナに父の死を認め、財産を引き継ぐように勧められ、ついに書類にサインをする。すると遺言に従い、日本の「からくり」パズルが渡される。パズル好きのララがそのからくりを解くと、中から謎のメッセージとカギが出てくる。


76点

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 確かに、日本オリジナルのサブ・タイトルどおりの内容。アンジェリーナ・ジョリーが演じたララ・クロフトにつながる物語、前日譚。しかも冒頭にWBロゴ、MGMロゴに続いてスクェア・エニックスのロゴが出る驚き!

 面白かった。内容はほとんど無いようなものだが、世界を股に掛ける冒険に次ぐ冒険で、ゲームのイメージどおりのまさにジェットコースター・ムービー。危機また危機の連続。

 もちろんデジタルの特殊効果使いまくりで、スケールの大きな仕掛けがたくさんあるが、何より主演のアリシア・ヴィキャンデルが体を張ってがんばっているのが伝わってくる。撮影はとてつもなく大変だったろうと思われる。同じアクションを何回も繰り返さなければならないわけで、格闘のほかにも崖から落ちたり、掛けにぶら下がったり、とてつもない距離をジャンプしたり、水に浸かったり…… すごいなあ。アクションしながらの演技は本当に難しい。まず若くないと出来ないことだろう。やりきった彼女に尊敬の念さえ覚える。ところが1988年生まれの30歳でそんなに若くない。しかも結婚していて、主婦だ。夫はあのマイケル・ファスベンダーだとか。さすがアカデミー賞助演女優賞。

 銃は、魔の海の島にいるヴォーゲルの一味はM4カービン系とAKショーティ系を使用。ヴォーゲル自身はベレッタM92。パンケーキ・タイプのホルスターに入れている。部下はCZ P09を使用。S&WのM39もあったような。ラストには、パパからもらったお守りを質屋で取り返して、ついでに後にメインの銃となるH&KのUSPマッチの2挺を手に入れて終わる。

 滝の直前に引っかかっていた日本のマークを付けた朽ちた爆撃機は96式陸攻っぽかったが…… 機体はジュラルミンだとしたら、赤く錆びているのはおかしいような気も。映画的演出か、それともリアルか。まあ、そんなことを考えて見る映画ではないけど。

 公開4日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は16〜17分前くらいに開場。観客層は、若い人もチラホラいたが、やはりメインは中高年。最初は男性が多かったものの、やがて女性も増えてきて、最終的に男女比は7対3くらいに。そして117席に50人くらいの入り。これはちょっと少ないかも。


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