2018年4月15日(日)「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」

JUMANJI: WELCOME TO THE JUNGLE・2017・米・1時間59分

日本語字幕:丸ゴシック体下、佐藤恵子/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Arri ALEXA)/ドルビーATMOS、Auro 11.1(IMDbではdts: X、SDDSも)

(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)

監督:ジェイク・カスダン
脚本:クリス・マッケナ、
   エリック・ソマーズ、
   スコット・ローゼンバーグ、
   ジェフ・ピンクナー
撮影:ギュラ・パドス
出演:ドウェイン・ジョンソン、
   ジャック・ブラック、
   ケヴィン・ハート、
   カレン・ギラン、ほか

公式サイト
http://www.jumanji.jp
(全国の劇場リストもあり)

高校生4人が学校でトラブルを起こし、居残りで作業を命じられる。ところがその地下の作業部屋に古いビデオ・ゲーム「ジュマンジ」があり、サボってみんなでゲームをやろうとすると、突然緑色の光がほとばしり、4人はゲームの世界に取り込まれてしまう。気弱なゲームオタクのスペンサー(アレックス・ウォルフ)は筋肉ムキムキの冒険家でリーダーのスモルダー・ブレイブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)に、オツム弱めのアメフト部のスーパー・スター、ブリッジ(サーダリウス・ブレイン)は小柄な動物学者の武器係ムース・フィンバー(ケヴィン・ハート)に、イケイケの自分大好き美女ベサニー(マディソン・アイズマン)はぽっちゃり中年オヤジの動物学者で地図専門家のシェリー・オベロン(ジャック・ブラック)に、超内気なガリ勉少女のマーサ(モーガン・ターナー)はセクシーな美女格闘家のルビー・ラウンドハウス(カレン・ギラン)になってしまう。現実世界に帰るにはゲームをクリアするしかない。与えられたライフはそれぞれ3回。はたして、彼らの運命は。


76点

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 おもしろかった。身構えず、肩の力を抜いて、何も考えずに、単純に楽しむことができた。それなりの軽い内容ではあるが、ちゃんと感動させて、爽やかな後味はさすがハリウッド作品。うまいなあ。友達と一緒に見たり、デート・ムービーとして見るにはピッタリかも。

 現実世界の高校生が、ゲームの世界では正反対のようなキャラクターになって、冒険を繰り広げる中で自分を見つめ直し、成長するという定番の展開。でも、良くできている。ちゃんと笑えるし、ハラハラするし、ゲームの世界という仕掛けも良くできているし、うまいなあ。しかもゲームの結果、現実社会が変わるという「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(Back to the Future・1985・米)的な面白さも盛り込まれている。それと、どこでもドア? ソニーのラジカセ? シンディ・クロフォード?

 成功のカギ1つにはキャスティングがあるだろう。皆実に魅力的で、役にピッタリ。ボード・ゲームがベースになっていた前作は残念な作品だったが、TVゲームとしたことで断然良くなった。ライフが3回とか、NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が、プレイヤーがキー・ワードを言わない限り同じセリフを繰り返すとか、それぞれのプレイヤーが役目を持っていて、協力しないとクリアーできないとか、実にわかりやすく面白い。胸を叩くと自分の特技とか弱点とかのスペックが表示されるし、説明的なシーンでは「ゲームの説明だ」と登場人物に言わせているし。小さなクエストを繰り返してレベルを上げ、最終目標を達成する。ゲームだなあ。

 銃は、敵のザコキャラがサプレッサー、スコープ、30連マガジン付きM1A1カービン。武器屋にはずらりと銃があったが、誰も買わない。リボルバーはルガーのレッドホークあたりかと思ったら、imfdbではS&WのXフレームだと。

 公開10日目の初回、新宿の劇場は全席指定で前日にムビチケカードで確保。当日は12〜13分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かった。下は中学か高校生くらい。女性は最初1/5ほどだったが、最終的には1/4くらいに増えた。全体では232席に2.5割くらいの入り。朝一のしかも雨天で風が強いという悪条件なので少なめだが、まだまだ客は入るのではないだろうか。

 スクリーンはシネスコ・サイズで開いており、CM予告の後、映写機のマスクが左右に広がって本編へ。


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