日本語字幕:手描き風書体下、岸田恵子/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Arri ALEXA、by Panavision、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbでは、ドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、Auro 11.1、Sonics-DDP、dts:X、IMAX 6-Track、IMAX 12-Trackも)
(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ 脚本:クリストファー・マルクス、 スティーヴン・マクフィーリー 撮影:トレント・オパロック 出演:ロバート・ダウニーJr.、 クリス・ヘムズワース、 マーク・ラファロ、 クリス・エヴァンス、 スカーレット・ヨハンソン、 トム・ホランド、 ベネディクト・カンバーバッチ、ほか |
6年前、ロキ(トム・ヒドルトン)をニューヨークに送り込んだ陰のボス、サノス(ジョシュ・ブローリン)は、ロキが手に入れた四次元キューブのスペース・ストーンを、ロキの兄であるソー(クリス・ヘムズワース)を人質にロキから手に入れると、ロキを殺害する。そのストーンは宇宙創成のとき散らばった6つの石の1つで、それぞれ独特で強大なパワーを持つ。サノスはすべてを手に入れ、全宇宙の生命を半分にすることで、宇宙にバランスをもたらそうとしていたのだ。サノスはリアリティ・ストーンを求めノーウェアへ向かい、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)が持つタイム・ストーンと、ヴィジョン(ポール・ベタニー)が持つマインド・ストーンを手に入れるため、部下を地球に派遣する。それをハルクのブルース・バナー(マーク・ラファロ)から聞いたドクター・ストレンジとアイアンマンのトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、戦いの準備を始める。そしてそこへスパイダーマンのピーター・パーカー(トム・ホランド)も駆けつける。
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面白かった。とんでもなく強い相手が、パワーを持った石を次々と得ていくことでどんどん強くなるわけで、ヒーロー集団のアベンジャーズでも敵わないのではと思わされ、そして……。とにかく初めから終わりまで、ずっと戦いっぱなし。これでドラマを語っているのだからすごい。およそ2時間半が長くない。 もちろん3D-CGは使いまくり。モブ・シーンもたくさんあり、ほとんどCGショーの様相を呈している。ただ、とても絵がリアルで自然なので、抵抗なく受け入れられるけど。そして、見事。すごいビジュアル! とはいっても、IMDbで9.1点という高得点はどうかなと。もちろんファンには納得の出来で、嬉しい限りだろうが、普通の映画ファン的にはそこまでではないかなと。しかもこの展開ではこういう結末にならざるを得ないだろうし……。ラスト「サノスは戻ってくる」という文字。えっ、そっちなの! キャッチ・コピーどおり「アベンジャーズ全滅」。 話の設定は荒唐無稽というか、あり得ないものかもしれないが、もともと映画はそういうファンタジーをいかにリアルに見せるかという側面もあるわけで、本作はかなり成功していると思う。サノスがパワーを手に入れようとする動機は、あり得るもの。地球にとって人類はガンのようなものだと言われることもあるわけで、温暖化もこれて解消されるのかも、と。「アイ・アム・ユア・ファーザー」的な展開はちょっと驚きだったが、もはやSFのお約束のような感じも。 壮大な物語の中でそれぞれのヒーローに見せ場を作り、なおかつ全体で盛り上げて大団円にいたる鮮やかな構成、演出。魅力的なヒーローたちと、それに見合うだけのとんでもなく悪い敵キャラ。そして彼らを演じる素晴らしい俳優たち。すごいなあ。ただ、カメラはシネスコ・サイズにしては動かしすぎ。カメラが動くと状況がわからなくなる。シネスコ経験の浅い監督か。 今回、お笑いパートは専ら「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(Guardians of the Galaxy・2014・米)チームが担当。なかなか笑わせる。そしてスタン・リーはスクール・バスの運転手で登場。 銃は、ファルコンことサム・ウィルソンが2挺のシュタイアSMGを、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズがミニミM249パラトルーパーを100連マガジンで使用。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は30分前に劇場のビルが開き、10分おきくらいで次々と開場。本作は13〜14分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、男女比は5.5対4.5くらいでちょっと男の方が多い感じ。最終的には301席に8割くらいの入り。さすが話題作。 映写機のマスクが左右に広がって、シネスコ・サイズになり、場内が暗くなってマナーのあと、本編へ。 |