日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Arri ALEXA)/ドルビー・デジタル(IMDbではDATASAT、dts、ドルビーATMOSも)
(米PG-13指定)(日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり)
監督:ブラッド・ペイトン 脚本:ライアン・イングル、 カールトン・キューズ、 ライアン・J・コンダル、 アダム・スティキエル 撮影:ジャロン・プレサント 出演:ドウェイン・ジョンソン、 ナオミ・ハリス、 ジェフリー・ディーン・モーガン、 マリン・アッカーマン、ほか |
宇宙ステーション「アテナ1」で行われていた違法な遺伝子実験中にトラブルが発生、ラットが巨大化して暴走。かろうじて1人の宇宙飛行士だけがウイルスのサンプル容器を3本だけ回収して脱出する。ところが大気圏突入で脱出ポットが爆発、サンプル容器がカリフォルニアのサンディエゴ、ワイオミング、シカゴに落下。その1つ、サンディエゴ保護区では、密猟者によって親を失った子ゴリラたちの人工飼育が行われ、群れのボスであるアルビノのジョージと、霊長類学者のデイビス・オコイエ(ドゥエン・ジョンソン)は手話で会話できるまでの絆を築いていた。しかし、落下して破損した容器から漏れたウイルスを吸入してしまったジョージは、徐々に巨大化し、凶暴化する。
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予告(つまらない映画に多いおふざけ系、お笑い系)からもっと「とんでも」な超B級映画かと思っていたら、意外に面白かった。デート・ムービーとか、友達と気軽に楽しむのにピッタリのではないだろうか。楽しい気分になれる。邦題のサブタイトルがなあ。イラストのメイン・ビジュアルは良かったんだけど……。 気になる点を上げれば切りがないかも。多くのアクションが元特殊部隊という設定だし、ヒーローが皆ヘリの操縦が出来ると言うのもなあ。特殊部隊だってヘリの操縦は出来ないだろうと。一番気になったのは、ワニと狼はただ巨大化するだけでなく、いくつかの生物の特徴を合わせ持ってモンスター化して巨大化しているのに、ゴリラのジョージだけは、凶暴化したもののそのまま巨大化しただけ。なぜ? でも面白かった。映画を見た後、喫茶店とかでみんなで突っ込みを入れるというのも良いのではないだろうか。 確かにあり得ない「とんでも」な内容で、ご都合主義的展開だが、アクション王道の展開で、ツボを押さえた構成。出来るヒーローと、出来るヒロイン。とんでもファンタジーに科学的な味付け、憎たらしい悪党、友情=絆、決して諦めない姿勢……などなど。しかも素晴らしいのが、一生懸命観客を楽しませようとしていること。ていねいに展開を描き、説得力を与えようとしている。そしてキッチリ落とし前を付ける。発想の元はビデオ・ゲームらしい。 特に良かったのは、主人公のドゥエイン・ジョンソンのキャラクターと、手話を話すアルビノのゴリラ、ジョージのキャラクター。どちらも愛されキャラだ。そして2人の絆。ゴリラが笑ったり冗談を言うなんてあり得ないと思うけれど、手話を使うのは本当なので説得力がある。そして非常にリアルで、CGとは思えないほど。肌の感じとかも見事。 銃は、猛獣用の麻酔銃に、傭兵部隊がM4、FN2000っぽいものもあったような。警察はP229とP226。政府の機関DHS(?)もM4。DHSを率いるラッセル捜査官は1911オートのシルバーのアイボリー・グリップ付き、彫刻入りを、革のアウトサイド・ホルスターに入れアペンディクス・キャリーしている。FBIはたぶんグロック。密猟者たちはAK。女ボスのクレア・ワイデンは、たぶんスイスのスフィンクス。そしてデイビスはラストにグレネード・ランチャーのミルコーMGL140(?)と、墜落しているアパッチ・ヘリのチェイン・ガンも使う。 航空機は30mmバルガンを搭載したA-10、ステルス爆撃機のB-2、戦闘機はF/A-18。ヘリはブラックホークにアパッチ。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は17〜18分前くらいに開場。変な予告のせいか、入りは芳しくない。最初15人くらいいて女性は0。男性は若い人もいたものの、メインは中高年。その後女性もポツポツと来て、最終的には一番大きい580席に1.5割くらいの入り。女性は10人いたかどうか。こりゃすぐ小さいスクリーン行きかなあ。料金が高いけど4D上映には向いているかも。 スクリーンはシスコ・サイズで開いており、CM・予告のあと映写機のマスクが左右に広がって、マナーから本編へ。 |