2018年6月3日(日)「デッドプール2」

DEADPOOL 2・2018・米・2時間00分(IMDbでは119分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、松崎広幸/シネスコ・サイズ(デジタル、一部フィルム、2.39、Arri ALEXA、ドルビーVISION)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、12トラック・デジタル・サウンドも)

(米R指定、日R15+指定)(4D上映、IMAX版もあり)

監督:デヴィッド・リーチ
脚本:レット・リース、
   ポール・ワーニック、
   ライアン・レイノルズ
撮影:ジョナサン・セラ
出演:ライアン・レイノルズ、
   ジョシュ・ブローリン、
   ザジー・ビーツ、
   モリーナ・バッカリン、
   忽那汐里、ほか

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/
(全国の劇場リストもあり)

世界各地で悪党を懲らしめていたデッドプールことウェイド(ライアン・レイノルズ)だったが、彼女のヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と出会った記念日に、彼女の部屋を訪れていた。すると復讐にやってきたギャングの流れ弾に当たってヴァネッサが亡くなってしまう。落ち込んだウェイドは自殺を試みるも、バラバラになっても超能力で死ぬことが出来ない。あの世にいるヴァネッサはあなたの魂は正しい場所にいないと現世へと突き返す。そこへX-MENのメタリックなミュータント、コロッサス(声:ステファン・カピシック)が現れ、「恵まれし子らの学園」へと連れて行く。そして、やがてX-MENの見習いとして働くようになるが……。


76点

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 ちょっと悪ノリの感じもするが、ギリギリ引く手前くらいでとどめ、毒ッ気たっぷりに描いた過激バイオレンス・アクション・コメディ。たぶん英語が堪能ならもっとセリフのやり取りなどで笑えるはず。このテイストは日本語吹替でも伝わるかどうか。下ネタもたっぷりだし、おふざけ具合も半端ない。日本語字幕ではかなり無理があるようだ。そこで「俺ちゃん」とか「鬼やば」とか使ったのだろうが、むしろ逆効果的な感じも。字幕では元々無理なんだから、ヘンな色をつけず、フラットな感じで訳した方が良いのでは。

 頭が飛び、手がもげ、脚が飛び散り、胴体が引きちぎられる。しかも血まみれ。かなり残酷。下ネタもたっぷりだからR15+は当然だろう。そして、ちょっと古い映画のネタがてんこ盛り。若い観客はわかっただろうか。ライアン・レイノルズが主演した失敗作「グリーン・ランタン」(Green Lantern・2011・米)ネタはもう7年前だし。

 アクションは満載で、これも過激。超接近戦が多い。この辺は監督が「ジョン・ウィック」(John Wick・2014・中/米)(クレジットされていないらしい)や「アトミック・ブロンド」(Atomic Blonde・2017・独/スウェーデン/米)のデヴィッド・リーチだからだろう。しかも3D-CGと組み合わせた特殊効果も使っていて、合成がリアルで自然。すごい技術。たくさんの人がクレジットされていた。

 なんと自分のこともネタにしているライアン・レイノルズが、製作と脚本もやっている。これまたビックリ。「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」(X-Men Origins: Wolverine・2009・米/英)のウェイドを自分で殺しているし。それにしても、マスクの時はどこまで本人がやっているのだろう。

 やっぱり一番おいしかったのは、ターミネーター的な役割のケーブルを演じたジョシュ・ブローリンだろう。ラスト、どうなったか描かれていないが、次回もまた出そうな雰囲気。

 冒頭のオープニング・タイトルは007風。良くできている。しかもクレジットがナレーションになっているという凝ったもの。タイトル・デザインは不明。エンディングも、メイン・キャストは壁に貼ったイラスト付きメモといった感じが良かった。絶対腕のある人がやっいるはずだが、クレジット無しとは。

 銃は、前作から引き続きデッドプールがデザートイーグル。ケーブルがワルサーPPQのコンペティションのカスタムと、クリスベクターにトンプソンのストックとAR-15用のハンドガードを付けたカスタム。DMCのガードはケルテックKSGショットガン。チームに加わる紅一点のドミノは金めっきのベレッタM92とイングラムM10 SMG(と思ったら、imfdbによるとイングラムをベースに南アで開発されたアームズコーのBXPというモデルらしい)。

 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。若い人から中高年まで幅広かったが、メインは若い人。たぶん2/3くらいは若い人。これは最近珍しい。女性は1/3くらい。最終的には499席の6割くらいが埋まった。18席のプレミアム席も16席が埋まった。

 CM・予告の後、暗くなってTCX(東宝ラージ・スクリーン)のデモがあって、このタイミングで映画泥棒からフルサイズで本編へ。


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