2018年6月16日(土)「メイズ・ランナー:最後の迷宮」

MAZE RUNNER: THE DEATH CURE/2018・米・2時間21分

日本語字幕:丸ゴシック体下、若林桃子/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Arri、Panavision)/ドルビーATMOS(IMDbではAuro 11も)

(米PG-13指定)(IMAX版、4D上映もあり)

監督:ウェス・ボール
原作:ジェイムズ・ダシュナー「メイズ・ランナー」角川文庫
脚本:T・S・ノーリン
撮影:ギュラ・パドス
出演:ディラン・オブライエン、
   カヤ・スコデラーリオ、
   トーマス・ブロディ=サングスター、
   キー・ホン・リー、ほか

公式サイト
http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner/
(全国の劇場リストもあり)

WCKDにさらわれたミンホ(キー・ホン・リー)を救出するため、トーマス(ディラン・オブライエン)と反乱部隊のライト・アーム(RA)は、護送列車を襲う。しかし失敗し、WCKDの基地があるラスト・シティに連れて行かれたと判断、トーマスほか数名が侵入を試みる。その時ミンホは、人類をゾンビ化させたウィルスのワクチンを開発するためWCKDの研究所で実験台にされようとしていた。


72点

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 まあ、荒唐無稽な感じながら、B級アクションとして良くできている。これまでの話にちゃんとオチを付けて、キッチリまとめ、話を終わらせる。それは見事。3D-CGのSFXもすごい。本当に街を爆破しているかのよう。そして、ちょっぴり感動的でもある。

 ただ、印象としては「ターミネーター4」(Terminator Salvation・2009・米/独/英/伊)の世界観にソックリで(ハンター・キラー的航空機もソックリ)、そこにゾンビをプラスしたと。アメリカ人って、本当にゾンビが好きだなあ。日本人的にはもうとっくに食傷気味。それに、もう迷路も出てこないし、関係ないし。迷路だったのは「1」のみ。後は普通のゾンビ映画。内容としても「1」で終わらせるべきだったのでは。「2」と「3」はほぼ別の物語で、無理矢理作った感じ。必要ない。本作1本で、普通のB級ムービーとして成立するし。前の話を見ておく必要もないし、世界観も変わってしまった感じがするし。

 それに、3部作の完成まで時間が掛かりすぎて、少年だった登場人物たちがすっかり大人になっている。イメージがつながらない。話もつながりが希薄で、キャラクターもつながりが希薄なのなら、別の話として作れば良かったのに。そして、長くて、途中、何回か気を失いそうになった。

 銃はいろいろ使われていて、レジスタンス側のドライバー/パイロットのホルヘはスコーフィールド(imfdbではラシアン)、相棒のブレンダはルガー・セキュリティ・シックス。トーマスはP226。RAのヴィンスは奇妙なカスタム・オートで、imfdbによるとトルコのTiSAS Ziganaスポーツというものらしい。対するWCKDの部隊はM4、レミントンM700っぽいライフル(ハンドガンで撃ち返す!)、MP5、UMPサブマシンガンなど。ラスト・シティの警備はケルテックのKSGショットガン。WCKDのセキュリティの責任者ジャンソンはワルサーPPQ。ほかにS&WのM36チーフス、レジスタンスのガードはM2カービン。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。4D上映があるからか、通常版は小さいスクリーンでの上映。観客層は若い人から中高年まで、割と幅広かった。20〜30代くらいと、それより上の中高年層の割合は半々くらい。まあキャパが小さいので、若い人が多いというより、中高年が少ない感じ。前作で懲りたか。男女比は最初15人いて5人という感じだったのが、後半増えてきて半々くらい。最終的には128席に6.5割くらいの入り。まあ。こんなものか。

 CM・予告から、マナーのあと暗くなって映画泥棒があって本編へ。


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