日本語字幕:丸ゴシック体下、林 完治/シネスコ・サイズ(表記なし、IMDbではデジタル、2.39、Sony CineAlta F65、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS
(米PG-13指定)
監督:ジョセフ・コシンスキー 原作:ショーン・フリン「No Exit」GQ誌記事 脚本:ケン・ノーラン、 エリック・ウォーレン・シンガー 撮影:クラウディオ・ミランダ 出演:ジョシュ・ブローリン、 マイルズ・テラー、 ジェフ・ブリッジス、 ジェニファー・コネリー、ほか |
2007年、アメリカ、アリゾナ州プレスコット市消防署の森林消防隊は、指揮官のエリック・マーシュ(ジョシュ・ブローリン)以下、一丸となって農務省の森林火災精鋭部隊「ホットショット」に昇格すべく鍛錬を積み重ねていた。そこへ元ヤク中で服役経験もあり保護観察中の男、ブレンダン・マクドナウ(マイルズ・テラー)が、父親になることを機にまともになろうと面接に訪れる。マーシュはマクドナウの中に本気を見て、周囲の反対を押し切り採用を決める。そんなとき、近くのチリカウア山脈で火災が発生。部隊が駆けつけることになるが、その現場で認定審査を受けることになる。
|
実際に起きた事件の映画化。まさかこういう話だったとは! もちろん汗臭い男たちのヒーロー・ストーリーだが、予告からはもうちょっと違った印象。言われてみればニュースで見た気がする。重い内容で涙を誘うが、ウェットすぎず、意外なことに笑いのシーンが多い。ただ、指揮官の妻の叫びは心に突き刺さった。 まさにプロの仕事というのはこういうものだろうという印象。日本にはこういう森林火災専門の消防士というのはいるのだろうか。ちょっと不安になった。アメリカでは先人たちのノウハウを積みかさね、教科書のようにしてそれらを受け継いでいる。本当に頼もしい人たち。劇中でも言っているように、ほとんど軍の特殊部隊と同じような感じ。隊員たちの絆も一緒。134分でも足りないだろうが、そこがどうにか描かれている。 しかし一方で、とても危険が伴う仕事で、警官や刑事のように、家族は常に心配し落ち着くことができない。家族を持てば、特に子供が生まれたら、できない仕事なのかもしれない。でも、誰かがやらなければならない。劇中彼らは「これが俺たちの天職だ」と言っている。そうでなければやれないだろう。 とにかく山火事のシーンがものすごい迫力で、リアル。本当に山火事が起きているかのよう。デジタルも使っているはずだが、どうやって撮ったのかわからない。公式サイトのプロダクション・ノートで書かれているが、それだけ読んでもなかなか理解できない。そして突進してくる燃える熊がショッキング。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は20分くらい前に開場。観客層は中高年がメインで、しかも高寄り。20人いて女性は5〜6人。上映間近に若い人もちらほら来たが少しだけ。最終的には128席に6.5割くらいの入り。あまり広告もしていなかったようなので、こんなところか。 山崎紘菜のシネマ・チャンネルは新しいものになり、イルミネーションのインタビューも新作に。CM・予告の後、暗くなって映画泥棒から、フルサイズで本編へ。 |