2018年7月7日(土)「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

SOLO: A STAR WARS STORY・2018・米・2時間15分

日本語字幕:手描き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(デジタル、2.39、Arri ALEXA 65、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、dts、12トラック・デジタル・サウンド、Auro 11.1も)

(米PG-13指定)(ドルビーATMOS上映、3D上映、4D上映、IMAX版もあり)

監督:ロン・ハワード
脚本:ジョン・カスダン、
   ローレンス・カスダン
撮影:ブラッドフォード・ヤング
出演:オールデン・エアエンライク、
   ウディ・ハレルソン、
   エミリア・クラーク、
   ドナルド・グローヴァー、
   ポール・ベタニー、ほか

公式サイト
https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html
(全国の劇場リストもあり)

惑星コレリア。宇宙一のパイロットを目指す若者、ハン(オールデン・エアエンライク)は、街を牛耳る犯罪シンジケートのボス、レディ・プロキシマ(声:リンダ・ハント)から、貴重な精製ハイパー燃料“コアクシウム”を盗んでくるように命令されるが、途中で奪われ失敗。恋人のキーラ(エミリア・クラーク)とともに逃げるがレディ・プロキシマに追っ手を掛けられ、コロネット宇宙空港に逃げ込む。しかしゲートを抜ける際にキーラだけが捕まり、ハンは必ず戻ると誓い、惑星コレリアを脱出するため帝国軍に志願する。受付官はハンが身寄りがないことからファミリー・ネームをソロと付け、ハン・ソロとしてパイロットになるためのアカデミーに送り込む。ところが3年後、ハン・ソロは帝国軍の陸軍の兵士として戦場にいた。


76点

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 堂々たる冒険談。背景としては、各地(惑星)で帝国軍との戦いが行われている時代。基本悪党ではないのだが、行きがかり上、悪党の一味に入ってしまうわけで、いわゆるピカレスクもの。まさに宇宙を股に掛けて、八面六臂の大活躍。個性豊かなキャラクターがたくさん登場するし、本線につながるキャラクターも、エピソードもあちこちにちりばめられている。3Dデジタルによる特殊効果もスゴイ。どこまでが実写で、どこからがCGなのか、もはや境目がわからない。すべてデジタルかもしれないが。エンド・クレジットのCGスタッフの数はものすごい。これは見る価値がある。

 ただ、アメリカではあまり受けなかったらしい。スピンオフはすべて凍結となってしまったらしい。本線に注力しようということらしい。本線がこけたら大変なことになる。あまり受けなかった理由を考えてみると…… ピカレスクものの場合、避けられずに犯罪者になったとか、憎めない魅力的なキャラクターがないと観客を惹き付けることがむずかしい。結局は犯罪者ではないかと。本作の場合、そこが唯一希薄かもしれない。演技が悪くないのだが、この役にピッタリの雰囲気を持っているかというと、ちょっと違うような。そして、彼を好きになるエピソードが少ないのと、いいエピソードがない感じ。ハリソン・フォードのハン・ソロがはまり役過ぎて、他の人では難しかったということかも。

 気になったのは、ハン・ソロの元カノ、キーラのその後。「スター・ウォーズ」の本編には出ていなかったと思うので、ひょっとしたら、これもスピンオフの一つとして余地を残したのか。

 銃は、これまでの無設定どおり、ソロがモーゼルC96ベースのブラスター、帝国軍がスターリング・ベースのブラスター。その他に、小悪党のボス、トバイアス・ベケットはスコープ付きの組み立て式ライフル型ブラスターを使っていた。また正体不明のハンドガン、水平二連ショットガン・タイプ、M16タイプなども登場。

 公開9日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は20分前くらいに開場。メインは中高年で、20〜30代も少しいた。男女比は半々。最終的には499席の6割くらいの入り。3D上映や4D上映も同じ劇場でやっていたので、分散されたのかもしれない。9席×2列あったプレミアム席は2席残して全て埋まった。後ろのボックス席は不明。2週目にしてはちょっと減りが速いか。

 直下にある4Dシアターの振動が伝わって来て、非常に不快だった。本当の地震がきたらわからないかも。CM・予告の後、マナーがあって、暗くなってからTCXのデモ、いよいよかとおもったら映画泥棒があって、ここで? そして本編へ。


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