2018年8月18日(土)「銀魂2 掟は破るためにこそある」

2018・映画「銀魂2」製作委員会・2時間15分

ビスタ・サイズ(デジタル?)/音声表記なし(ドルビー・デジタル?)

(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド付き)(一部日本語字幕付き上映もあり)

監督・脚本:福田雄一
原作:空知英秋「銀魂」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
撮影:工藤哲也
出演:小栗 旬、菅田将暉、
   橋本環奈、柳楽優弥、
   三浦春馬、窪田正孝
   中村勘九郎、堤真一、ほか

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama-film/
(全国の劇場リストもあり)

宇宙人・天人(アマント)によって地球は侵略され、幕末の日本は天人の傀儡政権である徳川将軍によって統治されていた。そんな江戸・かぶき町で万事(よろず)屋=何でも屋を営む銀時(ぎんとき、小栗 旬)、新八(しんぱち、菅田将暉)、神楽(かぐら、橋本環奈)の3人は、家賃を3カ月滞納し、アルバイトをすることに。そんなとき、真選組の副長・土方十四郎(ひじかたとうしろう、柳楽優弥)が首筋にヘタレ・オタク・カプセルを撃ち込まれ、すっかり人格が変わり、クビになってしまう。代わりに台頭してきたのが、局長の近藤勲(こんどういさお、中村勘九郎)から先生と呼ばれていた伊東鴨太郎(いとうかもたろう、三浦春馬)だった。はたして伊東の狙いとは?


72点

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 うわっ、ちょっとギャグをやりすき。しかもエログロ、お下劣のオンパレード。前半はほとんどこのお下劣ギャグで、後半が熱血アクション。2パートに分けられている感じ。ちょっとチグハグ。ギャグは笑えるのは笑えるのだが、そんなわけで悪夢を見せられたような感覚に陥る。なんか夢見が良くない。きれいじゃない女装に、チ○コネタ、ウンコネタ、絶叫とゆがんだ顔、涙、よだれ……うむむ。

 全体としては、悪くないけど、良くもないような。パロディも満載で、こちらは笑えるかなあ。「メイって言っちゃったよ」とかのツッコミもいい。キャバクラ店長役の佐藤二朗の演技に共演者がマジ笑いしているところはおもしろかった。基本、ギャグはほとんどツッコミとセットになっている、漫才的なものだ。

 そして長い。ギャグのためもあり、前半は冗長。内容もほとんどなく、眠くなった。隣にいたオバさんは途中でイビキをかき始めた。これには周りの人が驚いていた。さすがに怒濤のアクションとなる後半は起きていたけど。

 後半はなんだか西部劇のような展開で、列車もの定番の高い鉄橋(木?)での爆発、宙づりまである。それを感動的にまとめているのは、さすが。ちょっとスケールは違うが「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(Mad Max: Fury Road・2015・豪/米)的なところもあった。

 銃は、チラッとしか写らないことが多く、判別は難しかったが、自衛隊の89式なんかも混じっていたような。冒頭に土方がSF宇宙ガン、光線銃のようなものでチップを埋め込まれる。橋本環奈演じる神楽は100連発傘銃を撃ちまくり。そんな中、鉄枠、木製の戦闘ヘリコプターまで登場。そこには回転式銃身のマシンガン、たぶんミニガン的なもの。ガン・エフェクトはシャイニングの早川光(2019_01_20追記。早川さんによると、89式、AK、ミニミを使っているそう)。もちんロケット・ランチャーもあり。ギャグの世界とは言え、バック・ブラストはどうした?

 エンドロールにもギャグがあるので、出るのを急がないように。曲までそっくりで、あのキャラかい!

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は15分くらい前に開場。スクリーンはシネスコで開いており、観客層は若い人から中高年まで割と幅広い。下は中学生くらいの女子。男女比は3.5対6.5くらいで女性の方が多かった。最終的には580席に7割くらいの入り。

 場内が暗くなって、マナーのあと、映写機の左右マスクで本編へ。


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