日本語字幕:手描き風書体下、林 完治/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbでは12-Trackデジタル・サウンド、ドルビー・サラウンド7.1、IMAX-6トラック、dtsX、Auro 11.1も)
(米PG-13指定)(3D上映、4D上映、日本語吹替版、IMAX版もあり)
監督:ペイトン・リード 脚本:クリス・マッケナ エリック・ソマーズ ポール・ラッド アンドリュー・バレル ガブリエル・フェラーリ 撮影:ダンテ・スピノッティ 出演:ポール・ラッド、 エヴァンジェリン・リリー、 マイケル・ダグラス、 マイケル・ペーニャ、 ローレンス・フィッシュバーン、 ミシェル・ファイファー、ほか |
自宅軟禁状態でFBIの監視下にあったアントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は、ある日、ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)の行方不明になっている妻のジャネット(ミシェル・ファイファー)が量子世界にいる夢を見て、博士に電話で知らせる。すると、博士の研究所に連れて行かれ、ちょうど量子トンネルの実験中だったことを知らされる。そしてジャネットを量子世界から連れ戻すため協力を要請される。まず量子トンネルを完成させるのに必要な部品を、武器ディーラーのソニー・バーチ(ウォルトン・ゴギンズ)から購入しようとするが、取引現場にゴーストのような謎のグレー・スーツの女(ハナ・ジョン=カーメン)が現れ、部品を奪ってしまう。さらに縮小した博士の研究所までも奪われてしまい……。 |
リアリティとか科学的裏付けなんていうものを気にしなければ、とても面白く、楽しめる。小さなギャグもたくさんちりばめられ、笑える。ドタバタ、ナンセンスではなく、状況の面白さや会話の妙などの面白さ。シチュエーション・コメディ的で、漫才的。それでいて、アクションも満載で、特殊効果というか、3D-CGも盛りだくさんで、自然でリアルな絵もたくさん。映画らしい映画。ただ「量子界」とか、スーツに関係なく研究所のビルとか車とか何でも縮小・拡大するとか、そういったことが気になると楽しめない。ボクはギリギリOKだったが、終わって出て行く時、大学生くらいのカップルが「量子世界でどうやって生きていたんだよ。何喰っていたんだよ」と、笑いながら突っ込んでいた。 だからリアリティは追求しちゃダメ。不確定性原理とかもNG。空想の世界を楽しみましょうと。アントマンの幼い娘はかわいいし、アントマンとハンク・ピム博士の娘ワスプとの関係も良い感じだし、元泥棒が作った警備会社の社長との関係もなかなかナイス。みんな魅力的。別れた元妻とも仲が良く、なんで別れたんだか。人間関係も楽しめる。 スーツのデザインも良い。派手さはないがカッコいい。特に今回登場するゴーストのグレーのスーツがカッコいい。タイムトンネルのような量子トンネルのデザインも良い感じ。後部が回転するのも迫力がある。 拡大縮小も、1.5cmから23mまで幅が広く、機能障害が起こって中途半端なサイズになるのも面白かった。3D-CGも素晴らしく、3Dで見るとその効果が強調されるのだろうか。加えて、2Dでは縮小するカットが、縮小ではなく奥に引っ込んだように見えてしまった。3D上映ならこんなことはないのだろうか? スタン・リーは今回、車を縮小されて驚くドライバー役で出演。 銃はグロック、M4、TAR-21タボール、KP94あたりのルガー・オート、USPなどが登場。車はスポンサーなのか、やたらヒュンダイのマークがアップになり違和感があった。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は15分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、若い人が多めでメインという感じ。最初は男女比は7対3くらいで男性のほうが多かったが、最終的には女性も増えて半々くらいに。407席はほぼ全て埋まった。9席あったプレミアム席も5席ほどが埋まった。 エンド・クレジットの後にも映像がありますという文字が最初に出る。そしてエンド・クレジットの途中で次作につながるような映像があり、エンド・ロールになってタイトルが出て、ラストのラストにオチの映像が出た後、「アントマンとワスプはもどってくる?」の文字が。 |