日本語字幕:手描き風書体下、アンゼたかし/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS
(米PG-13指定)(3D上映、4D上映、IMAX版もあり)
監督:ジョン・タートルトーブ 原作:「The Meg (Megalodon)」スティーヴ・オルテン 脚本:ディーン・ジョーガリス、 ジョン・ホーバー、 エリック・ホーバー 撮影:トム・スターン 出演:ジェイソン・ステイサム、 リー・ビンビン、 ルビー・ローズ、 クリフ・カーティス、 マシ・オカ、 ソフィア・ツァイ、ほか |
中国沿岸の海上に建設された最新の海洋研究施設、マナ・ワン研究所は、ツァン博士(ウィンストン・チャオ)の理論に基づき、11,000mの海溝の底の温水層を確認するため、深海潜水艦オリジン号を投入。そして温水層を確認した直後、何者かに襲われ動けなくなってしまう。クルーを救うため、潜水レスキューの専門家で、深海での救助経験があるジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)が招聘される。そして、救助作業が始まり、深海で攻撃してきた生物は絶滅したと信じられていた古代生物のメガロドンであることが判明する。
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なかなか良くできたパニック映画。楽しめた。「ジョーズ」(Jaws・1975・米)的に、初めは全体像をあまり見せず、クライマックスでガンガン攻める。テンポが良い。スケールが大きく、オリジナル・デザインらしい潜水艇も2隻作られているようだし、深海潜水艦もたぶんこのために作られたのではないだろうか。3D-CGも使いまくりで、予算をふんだんに使っている感じが伝わってくる。さすが中国資本という感じ。そしてメイインを演じた中国人ハーフの小さな女の子がかわいくてグッド。 雰囲気が良かったのは、監督の世界観作りがうまいということだろうが、主演のジェイソン・ステイサムのキャラクターに引っぱられている感じもあった。他の人だったら上手くいかなかったかも。ただ、サメ出現の時にドカンと下手なホラーのように音で脅かすのはどうだろう。むしろ「ジョーズ」的に音楽でジャージャンと感じでやれば良いのに。 前半はSFアドベンチャー的な展開。ここが良い感じ。セット・デザインも素晴らしい。これがていねいに描かれているので、後半の1970年代のような定石的展開のパニック映画的展開も緊張感を持ってみられる。そして3D-CGの進化はこれまでにないリアルさと迫力をもたらしている。残念だったのは、全長23mという巨大さが、いまいち感じられなかったところ。大きいことは大きいのだが……。 ただ、まあ中華な匂いは強い。お金があればハリウッド映画も買えると。日本がハリウッドの映画会社を買った時は、こんなに強く国の色を出そうとはしなかった。そこが中国との違いかも。でも欧米同様、中国も、主張しないとその意思がないものと受け取られるという考え方なのだろう。 残念ながら銃は出てこなかった。ジェイソン・ステイサムも何かのインタビューで、初めて銃を持って走らなかった映画だというようなことを言っていた。 公開2日目にの初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は11〜12分前に開場。観客層は中高年メインの、若者少々。下は父に連れられた小学生くらいの男の子。女性は1/3くらい。最終的には301席に7.5割くらいの入り。なかなか優秀ではないだろうか。この映画は3Dや4D上映で見た方が良かったかもしれない。 スクリーンはシネスコで開いており、CMに続いて映画泥棒があり、予告の後、暗くなってマナーがあって、本編へ。 |