日本語字幕:手描き風書体下、佐藤真紀/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri Alexa、IMAX、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、12トラック・デジタル・サウンド)
(米R指定)(IMAX版、4D上映もあり)
監督:コリン・ハーディ 脚本:ゲイリー・ドーベルマン 撮影:マキシム・アレクサンドル 出演:デミアン・ビチル、 タイッサ・ファーミガ、 ジョナ・ブロケ、ほか |
1952年ルーマニア。人里離れた山中にある尼僧ばかりのカレタ修道院で1人のシスターが自殺する。宗教上許されない自殺という事態に、バチカン市国の教皇庁は事件の真相を探るため、元従軍神父で悪魔払いの経験もあるバーク神父(デミアン・ビチル)と、助手の見習い尼僧アイリーン(タイッサ・ファーミガ)を現地へ派遣する。 |
やっぱり音で脅すホラー。残念。事件の原因は、いつものように日本人的には今ひとつピンと来ない悪魔で(つまり死霊じゃない!)、そもそも何で悪魔がシスターのカッコをしているのかが、まったく理解できない。コスプレじゃあるまいし。無理矢理おもしろかったシリーズ第1作目の「死霊館」(The Conjuring・2013・米)につなげようとした感じ。設定は面白くなりそうだったのに……。 まあ、だいたいがご都合主義的な展開で、土中に埋められた神父を助けようとすると近くにスコップが落ちていたり(「カメラを止めるな!」(2018・日)か!)、なぜか悪魔を倒すのにキリストの血が必要だとわかったり、しかもそれがあったり…… ドラキュラ的な設定は良い感じなのになあ。 良かったのは、第1作目の「死霊館」で主役となるウォーレン夫妻の妻を演じたヴェラ・ファーミガの実の妹タイッサ・ファーミガが見習い尼僧アイリーン役で大活躍していたこと。美人! 拾いものはここか。 銃は、酒場の壁に掛かっていた水平二連ショットガン。古い有鶏頭タイプ。これを持ち出して使う。悪魔には有効らしい。霊には無効だと思うけど、より強くて邪悪なのは悪魔だ。 サラウンドが効いていて、音がよく回る。4D上映を考慮してのことなのだろう。こういうホラーを4Dで見るって、どういう感じなのかよくわからない。また高価でもあり、試そうという気にもならないが。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、3日前にムビチケカードで確保。当日は12〜13分前に開場。観客層は若い人から中高年まで幅広く、女性が1/3ほど。そういう作品じゃないと思うが、この日はなぜか一番大きなスクリーンでの上映で、最終的には580席にそれでも3.5割ほどの入り。 スクリーンはシネスコ・サイズで開いていて、CM・予告の後、映写機のマスクが左右に広がって、暗くなって本編へ。 |