日本語字幕:手描き風書体下、松浦美奈/シネスコ・サイズ(2.39、フィルム、Arri、in Panavision)/ドルビー・デジタル(IMDbではドルビーATMOS、SDDS、Auro 11.1も)
(米PG-13指定)
監督:ジョン・クラシンスキー 脚本:ブライアン・ウッズ、 スコット・ベック、 ジョン・クラシンスキー 撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン 出演:エミリー・ブラント、 ジョン・クラシンスキー、 ミリセント・シモンズ、 ノア・ジュープ、ほか |
謎の生命体が地球を襲撃し、多くの国が壊滅した。それは盲目で、音に反応して襲ってくる。そんな中、アメリカの片田舎、リトル・フォールズにエヴリン(エミリー・ブラント)とリー(ジョン・クラシンスキー)の一家が生き残っていた。長女に耳の障害があったことから家族全員が手話を操り、通り道には砂を撒き裸足で歩くことで、極力音を立てないようにして生き延びてきた。ところが妻のエヴリンの出産が間近に迫っていた。
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うーむ、これは…… 一言で言うと「ゾンビ映画」と同じ。ただ敵がゾンビではなく、正体不明の宇宙生物らしいモンスターだというだけ。敵の位置づけも、話の構成も「ゾンビ映画」とどこもかわらない。まあ、味付けを変えた同じ料理という感じだろうか。だいたい話の展開はパターンどおり。それでもIMDbでは7.7点の高評価。エミリー・ブラントらが出ていることは高く評価したいが…… 夫役のジョン・クラシンスキーは本当のエミリー・ブラントの夫で、監督もクラシンスキー。 ひょっとすると、音で脅かすだけとケチをつけられ続けたホラー製作者が、それを逆手にとって、音を出さない設定にしたと。音を出すとそれがやって来て命を失うためNGだが、結局は音で脅している。雰囲気としては「28日後...」(28 Days Later...・2002・英)に良く似ている。そしてラストは「宇宙戦争」(War of the Worlds・2005・米)的に弱点が見つかってめでたしめでたしと。うむむ。やっぱりマイケル・ベイ映画(製作を担当)ということか。 気になったのは、くぎ。危ない目に遭っているのに、対処せずそのままにしておくこと。普通はすぐに抜くとか、折り曲げるとか、叩き込むとかするんじゃないかと。誰かが踏んだらどうするんだ。 銃は、家に備えていたポンプ・ショットガン、ブローニングBPSを使う。側面にエジェクション・ポートがなく、下へ排出する。そしてベンチレーテッド・リブが付いていて、セーフティは後方上面に。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にムビチケカードで確保。当日は11〜12分前に開場。観客層は、若い人から中高年まで幅広く、男女比はだいたい半々くらい。これは意外。主人公が戦う女だからだろうか。最終的には184席に9割くらいの入り。これも意外だった。もっとマニアックで少ないかと思っていた。劇場に着いた40分前くらいの時点で「残席わずか」の黄色表示。 CM・予告に続いて、マナーのあと暗くなって、映写機のマスクが左右に広がりシネスコ・サイズになって、本編直前に映画泥棒が流れて腰が砕け、いよいよ本編へ。 隣にある4Dスクリーンの振動は、伝わりにくくなったようだが、それでもかすかに感じられた。まあ、これくらいなら無視できるか。 |