日本語字幕:丸ゴシック体下、翻訳者表記無し/シネスコ・サイズ(2.35、デジタル、Red Epic)/音声表記無し(IMDbではドルビー・デジタル)
(米R指定、日R15+指定)
監督・脚本:リアム・オドネル 撮影:クリストファー・プロブスト 出演:フランク・グリロ、 ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、 アントニオ・ファーガス、 イコ・ウワイス、ほか |
突然、アメリカ、ロサンゼルスの上空に現れた巨大UFO。謎の青い光を放ち、人類を次々と吸い込んで行く。刑事のマーク(フランク・グリロ)は息子のトレント(ジョニー・ウエストン)と共に吸い込まれるが、エイリアン達の中に反逆者がおり、彼の協力のもと、爆発を起こしてラオスに不時着させ、脱出を図る。
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面白いワクワクするようなSFアクション映画を作りたい、という情熱のようなものは伝わって来た。限られた予算の中、いろんな要素を取り込んで、盛り上げようという意欲はわかった。ただ、いかんせん、わかりやすくするためなのか、話の展開がご都合主義というか、どうにも納得できなかった。 たぶんSF的な部分は味付けで、基本はアクションということなのだろう。宇宙人ではなく、ヤクザ的な話と捉えた方が納得が行く気がする。SFとするには、もっと細部までリアリティが必要ではないだろうか。顕微鏡で血液を見ただけで、DNAが変化しているとかわかるものなのだろうか。しかも、このままいくと燃え尽きるとか、輸血しなければならないとか、わかるのだろうか。まるで魔術師とか預言者とかいうレベルではないか。良いヤツは赤い光で、悪いヤツは青い光とか……。うーむ、残念。 SFXはすごい。これは大予算映画と変わらない。それでいながら、エンディングのNG集を見ると、意外と着ぐるみを多用していることに驚かされる。お面が落ちたりしているが、着ぐるみであのリアルさはかなりレベルが高い。 そして、良いのは格闘シーンだろう。「ザ・レイド」(Serbuan maut・2011・インドネシア/仏/米)のイコ・ウワイスが出ているだけあって(殺陣も担当)、ナイフを使った戦いなど、見せる。いまいち生かし切れていない気もするが……。その妹カンニャ役の女優さん、パメリン・チーがきれいだった。そうそう、「スタ・ハチ」のヒョロマツ役アントニオ・ファーガスが出ていたとは驚いた。 銃はアメリカの警官達はグロックと、たぶんレミントンM870。ラオスではAK47、AK74、G36らしいライフル、ガバメント。武器庫にはトンプソンやM16もあった。AT4系のロケット・ランチャーも登場。インドネシアで撮影しているとすれば、後半のプロップ・ガンはトイガン系も使っていたかも。血糊は多分ほとんどCG。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、1日前にムビチケカードで確保。当日は10分前くらいに開場。どうもこの劇場は新しめの中でも古いので、どこか微妙に場末感が漂う。スクリーンも小さめだし。無駄なスペースも多く、各スクリーンはそれほど混んでいなくても、エレベーターやロビーはごった返していることが多い。 観客層は若と老という感じで、中年層はちょっと少ないか。女性は1割いたかどうか。最終的には148席に9割ほどの入り。これは立派、すごい。 スクリーンはビスタで開いており、そこそこ大きかったのに、CM・予告が終わると、上下の幅が狭まってシネスコ・サイズに。スクリーンがとても小さくなってしまった。ショック! もっと左右まで広げられそうなものだが、映写機側の問題か。それから暗くなって映画泥棒のあと本編へ。 |