2018年11月3日(土)「スマホを落としただけなのに」

2018・映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会・1時間56分

ビスタ・サイズ(表記なし、デジタル)/音響表記なし(ドルビー・デジタル?)

(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、日本語字幕対応)(一部日本語字幕付き上映もあり)

監督:中田秀夫
原作:『スマホを落としただけなのに』(宝島社文庫刊)志駕晃
脚本:大石哲也
撮影:月永雄太
出演:北川景子、
   田中 圭、
   成田 凌、ほか

公式サイト
http://www.sumaho-otoshita.jp/index.html
(全国の劇場リストもあり)

恋人の稲葉麻美(いなばあさみ、北川景子)に、そろそろプロポーズしようと考えていた富田誠(とみたまこと、田中 圭)は、タクシーの中にスマホを忘れてしまう。すると拾ったという男から麻美に電話があり、横浜のカフェに預けておくという話になる。無事スマホはもどり、富田に返されるが、その後、身に覚えのないクレジット・カードの請求が富田に届いたり、変なメールが麻美に送られてくるようになる。同じ頃、黒髪のロング・ヘアーの若い女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。


72点

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 実際にありそうで怖い話。スマホを落とすというか、置き忘れたら、こんなことになっておかしくはない。ただ、映画らしく、話はよりヤバくて大きな方向へ発展していくわけだが。なかなか上手い構成。

 気になったのは、主演の2人のカップルたちと、その周りで起こるドラマはとても自然で良いのに、警察のシーンになるとまるでリアリティがなく、説得力もなく、ダメダメ。いまひとつ緊迫感が高まらない。原田泰造や千葉雄大がヘタに見える。学芸会レベルのような……。だからラストに助けに現れても、頼もしい感じがしないし、安堵感もない。むしろさらに悪い方に行くのではないかという不安さえわく。銃の構え方も、いまどきカップ&ソーサーって。まあ日本の警察官は本当にいまだにそうやって撃っているのかもしれないが。

 そして映像全体にコントラストが低く、白っぽい印象。曇りの日のビデオ画像みたい。だいたい邦画はこういう画質、画調の作品が多いけれど。そのため絵に力がない気がする。うむむ。それとタイトルまでが長いよ!。 また犯人の部屋にいつも流れていたハワイアンの曲はなんだったのだろう。明確な説明がなく、意味がわからなかった。

 銃は、刑事がチーフ・スペシャルらしい2インチ・リボルバーを使用。ひょっとしたらM360Jサクラだったかもしれない。ただ銃にはあまりこだわりがないようなので、そこまで凝ったことはしていないような。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日はアニメのヤマトが公開されたばかりで場内は大混乱。グッズ販売に長蛇の列。さらに別な作品の舞台挨拶もあったようで、混乱に輪をかけていた。それもあってか、15分前くらいに開場。最初はオヤジが10人くらいいて、中年女性が1人。その後若い女性も来たが、だいたいそんな感じ。最終的には232席に50人くらいいただろうか。朝早めだったこともあるが、ちょっとキビシイのでは。

 スクリーンはシネスコで開いており、CM・予告の後、暗くなってからマナーがあって、左右マスクのまま本編へ。東宝のロゴからTBSのロゴが出てスタート。


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