日本語字幕：丸ゴシック体下、アンゼたかし／シネスコ・サイズ（2.39、デジタル、ドルビーVISION、IMAX）／ドルビーATMOS
（米PG-13指定、日PG12指定）（日本語吹替版、IMAX版、3D上映、4D上映もあり）|
監督：ルーベン・フライシャー 脚本：ジェフ・ピンクナー、 スコット・ローゼンバーグ 撮影：マシュー・リバティーク 出演：トム・ハーディ、 ミシェル・ウィリアムズ、 リズ・アーメッド、ほか |
|
大富豪のカールトン・ドレイク（リズ・アーメッド）が運営するライフ財団の宇宙船が、地球外生命体のサンプルをいくつか積んだまま東マレーシアに墜落する。しばらくして、突撃リポートと、歯に衣着せぬ質問で人気のTVリポーター、エディ・ブロック（トム・ハーディ）は、ドレイクへのインタビューに行くが、人体実験をしているのではないかという噂をぶつけ、相手を怒らせてしまう。そしてTV局をクビになると、恋人まで失ってしまう。しかし、6カ月後、内部告発者の手引きでエディは財団に侵入し、地球外生命体「シンビオート」を人類と共生させるための人体実験を目撃する。そしてエディは自らシンビオートに寄生され、ヴェノムとなってしまう。
|
|
うーむ。ヴェノムとは憎悪とか毒という意味だそうで、全体に悪い人たちの話。主人公もジャーナリスととは言え、人気を良いことにかなり傍若無人な感じだし、その暴走を抑えそうな立場の彼女が、自分のことだけしか考えないような弁護士で、あっさり主人公を捨てる。街には小悪党たちが溢れ、巨大企業のトップは法律などお構いなしに、利益を上げるため突っ走る。人の命など全く気にしていない。だから、ラスト、巨悪をやっつけても、なんだかスッキリしない。 なんでも、コミックではヴェノムはスパイダーマンの敵だそうで、最終的には対決するらしい。だからか、エンディングで「別の世界では」ということでアニメが流れ、スパイダーマンのちょっとコミカルな日常が描かれていた。意味がわからなかったが、やがて対決するという示唆か。邪推すると、ウケたらダーク・ヒーローにしてシリーズ化、ウケなかったら敵にしてスパイダーマンに処分させるとか。 SＦXは素晴らしい。もはや映画で描けないものはないのではないか、そんな気さえする。CGショーはリアルで、文句の付けようがない。音もクリアで、ATMOSだからかよく回っていた。ただ通常とATMOSの違いはあまりわからなかった。たぶん比べて聞かないとわからないレベル。それに200円はどうなのか。ボクは上映スケジュールと、混みにくいだろうという予想から選んでしまったが……。 監督はあの傑作ゾンビ映画「ゾンビランド」（Zombieland・2009・米）を監督したルーベン・フライシャー。そのつながりかラストでウディ・ハレルソンが厳重な警備の刑務所に収監された連続殺人犯として出ている。ただ、意味は良くわからなかった。インタビューに行ったということは、そっちに乗り移る？ ニヤリとしてエンド・ロールへ。 スタン・リーは、ラストの方で犬を連れて散歩している人で登場。 銃は、中国人の店を襲う強盗がベレッタ92のシルバー（タウルスかも）を使用。ライフ財団のセキュリティはスタンガンのほかにSIGのMPXサブマシンガンも使う。セキュリティのボスは1911オート（imfdbではキンバーのウォーリアらしい）、SWATはM4カービン。 エンディングのラップはなんだか「8 Mile」（8 Mile・2002・米／独）っぽいなと思ったら、Venomという曲を本当にエミネムがやっていた。 公開3日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は着いた時点で、通常の字幕版のみ残席わずかの黄色表示になっていたが、IMAXや4D、そしてATMOSは黄色が1つもなし。20分前くらいに開場となり場内へ。観客層は、若い人から中高年まで割と幅広く、最初は10人中6〜7人が女性だったが、最終的には男女比は半々くらいに。メインは若い女性から中年層という感じ。9席×2列あったプレミアム席も4席ほどを残して埋まり、499席も半分ほどが埋まった。 CM・予告の後、暗くなって東宝の大スクリーンTCXのデモと、ドルビーATMOSのデモがあって、いよいよという時「映画泥棒」が流れて、えっ、このタイミング？ と腰砕けになって、「エンド・ロールのあとにも映像があります」というような文字が出て、SONYノロゴから本編へ。 小さくなったとは言え、まだ4Dスクリーンの振動が伝わってきて気になった。一瞬、地震かとドキッとする。 |