日本語字幕:手描き風書体下、川又勝利/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、IMDbではドルビーVISION)/ドルビーATMOS(IMDbではdtsX、Auro11.1、ドルビー・サラウンド7.1、ドルビー・デジタル、SDDS、ドルビーも)
(米PG指定)(日本語吹替版もあり、4D上映もあり)
監督:リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン 脚本:フィル・ジョンストン、 パメラ・リボン 声の出演:サラ・シルヴァーマン、 ジョン・C・ライリー、 ガル・ガドット、 タラジ・P・ヘンソン、ほか |
場末のゲームセンターにある、初期型アーケード・ゲーム<フィックス・イット・フェリックス>の悪役キャラクター、セルフ(声:ジョン・C・ライリー)と、親友のレース・ゲーム<シュガー・ラッシュ>の天才プリンセス、ヴァネロペ(声:サラ・シルヴァーマン)。ヴァネロペが毎日繰り返される日常に飽きたというので、ラルフがレースのコースを変更する。するとゲームでプレーヤーの操作どおりに動かなくなり、ハンドルが壊れてしまう。ところが、<シュガー・ラッシュ>はメーカーが無くなってしまい、修理できない。店長がインターネット・オークションでどうにかハンドルを見つけるが、本体より高価で買うことができない。そこで<シュガー・ラッシュ>は廃棄処分が決まる。そんなとき、店長が店のパソコンをネットに接続したことで、2人は冒険を求め、インターネットの世界に飛び込む。
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ハリウッドらしいスケールの大きなファンタジー。少女が大人へと一歩踏み出す物語。ゲームの世界の話だが、町を離れ世界へ出て行くという、普通の成長のパターン。友情と別れも描かれている。感動的。ただちょっとパターンかも。IMDbでは7.5点の高評価。 やはりうまいのはキャラクターの作り方。基本カワイイし、魅力的で、声もピタっとあっている。思わず応援したくなる。「グリンチ」などイルミネーション作品のようなクセがなく、歴代のディズニーのプリンセス・キャラと混じっても違和感がない。 絵はキレイだし、実にうまくインターネットの世界がアニメの世界に置き換えられている。WiFiが最初に登場した時「ウィーフィー」と読んでいたりして、アメリカ人でもそうなんだとちょっと安心したり。検索サイト、ポップアップ広告、イーベイ、動画サイト、オンライン・ゲーム……などが巧妙に擬人化・具体化されている。わかりやすい。 ちゃんと笑えるネタが盛り込まれ、スター・ウォーズ・キャラもいて、ストーム・トルーパーや、C3POは声まで本物が担当していたり。そして歴代14人のプリンセスたちのドレスじゃない普段着姿が見られるのも面白い。しかも1人だけ何を言っているかわからないプリンセス、メリダがいて「会社が違うから、何を言っているかわからない」と言われていたり。ちなみに白雪姫の声は脚本家のパメラ・リボンなんだとか。 公開2日目の初回、日比谷の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は20分前くらいに開場。観客層のメインは中高年で、10分前で12〜13人いて、若い人は1か2人。女性は4人ほど。その後、若い人と女性も増えて、下は外国人ファミリーの小学生低学年くらいの子供から。最終的には男女比は6対4くらいで男性が多く、若い人は2割いたかどうか。120席はほぼすべて埋まった。 CM・予告の最後にグーグルの「電気を消して」なしCMのあと(がっかり!)、マナーがあって、TOHOシネマのロゴが出て暗くなり、映写機のマスクが左右に広がって映画泥棒から、本編へ。 |