シネスコ・サイズ(デジタル?、カメラ表記無し)/音響表記無し
(『UDCast』方式に対応した視覚障害者用音声ガイド、聴覚障害者用日本語字幕付、一部日本語字幕付き上映もあり)
監督:福澤克雄 原作:池井戸潤『七つの会議』(集英社文庫刊) 脚本:丑尾健太郎、 李正美 撮影: 出演:野村萬斎、 及川光博、 朝倉あき、 香川照之、ほか |
東京建電の定例会議の席で、営業第二課の課長、原島万二(はらしまばんじ、及川光博)はノルマを達成できなかったことを、営業部長の北川誠(きたがわまこと、香川照之)に激しく叱責されていた。一方、営業第一課の課長、坂戸宣彦(さかどのぶひこ、片岡愛之助)はノルマを達成していたが、その話し中に営業第一課の万年係長「居眠りハッカク」こと八角民夫(やすみたみお、野村萬斎)がいびきをたて、騒然とする。しかし北川はとり合わず、会議を終了してしまう。怒った坂戸は八角に次々と難題を与え、有給の申請も破り捨ててしまう。すると八角は坂戸を会社のパワハラ委員会に訴え、なんと坂戸は左遷されてしまう。そして新たに後任の第一課長として原島が任命される。 |
劇場用の映画としてうまくまとまっている感じ。ちょうど良い長さ。しかも感動的で、意外な展開。これは面白い。そして、サラリーマン、中でも営業は辛いなあと、改めて思わされた。なんだか昔のモーレツ社員を見せられている感じ。ちょっと「摩天楼を夢みて」(Glengarry Glen Ross・1992・米)的な感じもした。 基本的には、TBSの池井戸潤原作ドラマのパターンなんだけれど、いろんなところで行われる会議を1つのキーとして使っているところが新しい。たぶんそれが7つあるので「七つの会議」なのだろう。面白いのは、単純に悪いヤツ良いヤツという描き方ではないところ。ただ、だいたいにおいては、大企業は悪い傾向があって、零細下町系は良いと。 キャストはオール・スター・キャストという感じで豪華というか贅沢というか、有名な人出過ぎ。特にTBSの池井戸潤原作ドラマの出演者は総出。拾い物だったのは、オリラジの藤森慎吾が嫌らしい役が実にうまいということ。そのまま役者でも違和感ないかも。 小さなエピソードがうまく、それが大きな事件と絡んで行き、謎解きに関わってくるところが特に面白い。なかなかのミステリー。ただやはり野村萬斎だと声の出し方からして違い、サラリーマンとしては違和感があるかなあと。 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分前くらいに開場。サラリーマンの話だからか、ほぼ中高年で、男女比はほぼ半々くらい。最終的に301席に5.5割くらいの入りは、まあまあというところか。 CMのあと映画泥棒があって、予告へ。映写機のマスクが左右に広がりシネスコ・サイズになって、マナーの上映。そして松竹の劇場で東宝のロゴが大きく出て、TBSロゴから本編へ。 |