2019年2月23日(土)「THE GUILTY/ギルティ」

DEN SKYLDIGE・2018・デンマーク・1時間28分(IMDbでは85分)

日本語字幕:丸ゴシック体下、佐藤恵子/シネスコ・サイズ(表記無し、2.39、デジタル?)/音響表記無し(IMDbではドルビー・デジタル)

(デンマーク11指定、米R指定)

監督:グスタフ・モーラー
脚本:グスタフ・モーラー、
   エミール・ニゴー・アルバートセン
撮影:ヤスパー・J・スパンニング
出演:ヤコブ・セーダーグレン、ほか

公式サイト
https://guilty-movie.jp
(音に注意。全国の劇場リストもあり)

デンマーク、コペンハーゲン。刑事のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件で現場を外され、司法判断が下されるまで警察の緊急通報司令室での勤務に就いていた。酔っ払いやジャンキーの緊急でもない通報などが寄せられる中、明らかに緊迫した女性からの通報があり、車で拉致されどこかへ向けて走っていることが判明する。アスガーはどうにか助けようと、何か手がかりはないかと探るのだが……。


72点

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 うーむ、期待しすぎていたのか、いまひとつ楽しめなかった。企画としては面白いと思う。カメラは一切、警察の緊急ダイアルの応答室から出ず、外で起きていることはすべて受話器を通じて得られる音のみという挑戦的というか実験的というか、低予算的映画。IMDbでは7.6点の高評価。

 ほぼ主人公の一人芝居て、徐々に状況が明らかになっていき、音だけのドラマを逆手に取った驚きのどんでん返し…… となるはずが、2つの柱になるストーリーともほぼ読めてしまう。こうなるんじゃないかなあというところへ収束していく。ちょっと、クリス・エヴァンスの出世作「セルラー」(Cellular・2004・米/独)的なものとか期待したんだけどなあ。

 そして、暗い。ネガティブ。ストーリー展開もネガティブだし、登場人物のほとんどがネガティブ。明るい人なんていないし、笑っている人も1人もいない。一体、デンマークってどんな国なんだよと。

 一人芝居で、場面転換もないので、88分が長く感じる。途中ちょっと眠くなった。ハラハラドキドキはするんだけど……。

 主人公は警官なので、司令室でもホルスターに入れて拳銃を下げている。ただホルスターに入ったままで抜くことはないので、何の銃だったのはわからなかった。見えたのはグリップがチラリとだけ。どうやらデンマークの警察はUSPコンパクトを装備しているようなので、それだった可能性は高い。

 主人公を演じた人はうまかったと思うが、特に強い印象はなく、監督も同様。まあデンマーク映画はなじみがなさすぎる。今後も公開作品があるかどうかわからないし……。

 公開2日目の初回、品川の劇場は全席指定で、2日前にネットで確保。当日は15分くらい前に開場。観客層はやはり中高年がメインで、最初4〜5人いて、若い人は1人。最終的には122席に40人くらいの入り。男女比はほぼ半々くらい。まあ朝一だからなあ。とはいえ、この出来だと今後増えるとは思えないなあ。

 スクリーンは、たぶんフルの大きめのビスタで開いていた。CM・予告の真ん中くらいにマナーがあって、映画泥棒の後、暗くなって映写機の上下マスクで本編へ。


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