2019年3月17日(日)「キャプテン・マーベル」

CAPTAIN MARVEL・2018・米・2時間04分(IMDbでは123分)

日本語字幕:手描き風書体下、高内朝子/シネスコ・サイズ(2.39、デジタル、Arri、Panavision、ドルビー・ビジョン)/ドルビーATMOS(IMDbではドルビー・デジタル、ドルビー・サラウンド7.1、dts: X、Sonics DDP、12トラック・デジタル・サウンド、IMAX6トラック、Auro 11.1も)

(米PG-13指定)(3D上映、4D上映、日本語吹替版、IMAX版もあり)

監督:アンナ・ボーデン、
   ライアン・フレック
脚本:アンナ・ボーデン、
   ライアン・フレック、
   ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレット
撮影:ベン・デイヴィス
出演:ブリー・ラーソン、
   サミュエル・L・ジャクソン、
   ベン・メンデルソーン、
   ジュード・ロウ、ほか

公式サイト
https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
(全国の劇場リストもあり)

クリー帝国の“スター・フォース”部隊の女性隊員のヴァース(ブリー・ラーソン)は、隊長のヨン・ログ(ジュード・ロウ)の直接指導を受け、優秀な兵士だったが、記憶を失っており、過去のことを覚えておらず、自分が何者かもわからなかった。そこで、記憶がなくても兵士として問題がないことを証明するため、クリー帝国と敵対するスクラル人に捕らえられたスパイを救出するミッションに就くことになる。ところが、待ち伏せにあい脱出するも、宇宙船ごとはじき飛ばされ、惑星C-53、地球に不時着する。


74点

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 トンデモな映画だが、どこか遠くの惑星から物語を始めることで、何でもありだと思わせてグイグイ引っ張って行くタイプの作品。面白かった。2時間たっぷり、おとぎ話の世界を堪能できる。基本シリアスな冒険活劇だが、コメディの要素も多めに取り入れており、結構笑わせる。

 女性主人公ながら、アクションも多く、爆発もたくさんあるので、4Dには向いているのかも。もちろんビジュアルは素晴らしい。SFらしい宇宙、宇宙船、宇宙人などに加えて、若い頃のニック・フューリーとエージエント・コールソンも素晴らしい。シワをCGで消しただけではないような。猫も実物と3D-CGを混ぜながらうまく作られていた。見る価値がある。

 主演のブリー・ラーソンはもとはTVの人で、映画は最近だと「キング・コング:髑髏島の巨神」(Kong: Skull Island・2017・米/中)に女性のフリー・カメラマン役で出ている。それでもサミュエル・L・ジャクソンと共演している。確かに意志が強そうで、ヒーローっぽい雰囲気を持っている。アクションもかなり自分でこなしていたようだし。

 意外だったのは、マー・ベルを演じたアネット・ベニング。もう大女優という雰囲気なので、こういう作品には出ないと思っていたが、出てくれるんだ。コロムビア映画のオープニング・ロゴのトーチを持った自由の女神みたいな女性がアネット・ベニングに似ているとか話題になったこともあるくらいで、本当に美人。最近あまり見かけなかった気がするが、60歳ということで、さすがに歳を取ったなと。

 また「ブラッド・ダイヤモンド」(Blood Diamond・2006・米/独)のジャイモン・フンスーがスター・フォース部隊の1員、日本刀のようなものを2本背中に挿しているちょい役で出ていたが、これは続編に作られてそちらで活躍するための布石だろうか。

 銃は、宇宙ではSF銃だが、地球ではP226、MP5が使われていた。

 スタン・リーは列車の乗客で登場。新聞を読んでいて、主人公と目が合うとニッコリする。2018年12月28日に亡くなったので、本作が最後かと思ったら、現在ポスプロ中の「Madness in the Method」という作品に最後の出演をしているらしい。

 ビデオ・ショップのブロック・バスターには「トゥルー・ライズ」(True Lies・1994・米)のパネルがあり、主人公がそれをぶっ飛ばす。

 公開2日目の初回、新宿の劇場は全席指定で、上映時間の関係とスクリーンの大きさからTCX+ATOMOS版にした。2日前にネット確保し、当日は18〜19分前くらいに開場。観客層は若い人から中高年まで幅広かった。下は親に連れられた小学生くらいからいた。外国人が多い気がしたが、アメコミのファンか。男性が多く、最初は女性は1/3くらいだったが、最終的には6対4くらいになった。499席の9.5割くらいが埋まり、ほぼ満席。9席×2列のプレミアム席も1席を残してすべて埋まった。凄い人気。ビックリ。

 CM・予告から、マナーがあって暗くなり、TCXデモ、ドルビーATMOSのデモと続いて、なぜここで?の映画泥棒があって、本編へ。マーベルのロゴはスタン・リーを多めに取り込んだもの。

 それにしても、4D劇場の振動が伝わってきて、不快だった。安普請なの? どうにかして欲しいなあ。


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