シネスコ・サイズ(デジタル?、表記なし)/音響表記なし(5.1 up mixの文字あり)
(日PG12指定)
監督:白石和彌 原案:『麻雀放浪記』阿佐田哲也(文春文庫刊) 脚本:佐藤佐吉、 渡部亮平、 白石和彌 撮影:馬場 元 出演:斎藤 工、 もも(チャラン・ポ・ランタン)、 ベッキー、 竹中直人、 岡崎体育、ほか |
1945年、終戦直後の東京から、2020年の東京へ、プロの雀士、坊や哲(ぼうやてつ、斎藤 工)がタイムスリップしてくる。そしてチラシ配りをしていたアイドルの卵、ドテ子(もも)に助けられ、彼女のアパートで、マネージャーで芸能プロダクションの社長でもあるクソ丸(竹中直人)と3人で、共同生活を始める。ちょうどそのころ、政府は中止になった2020東京五輪に代わるイベントとして、完成したA.I.ユキ(ベッキー)の実力を世界に広く知らせるために、マージャン五輪を開催することにする。問題は、強力なA.I.に勝てる人間のプレーヤーがいるかどうかだった。
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うむむ…… ひと言で言うと、悪夢のような映画。それも怖いとかいう悪夢ではなく、同じことを何度も繰り返したり、いくら走ってもなかなか進まなかったり、繰り返されるリズムが徐々に速くなっていくような悪夢。あるいは、あがくほどハマっていく蟻地獄に落ちたような悪夢。 ウンコに、オナラに、させ子に、オタク、ふんどし、裸、変態…… 嫌な感じの近未来と、嫌な感じの焼け野原の戦後……。気分の良くなる要素が見つけられない。SF的タイムスリップ、単なる設定という感じで、近未来ということもあり、SF感はほぼない。2020年の話だし。セグウェイ的なものを使う必要はあったんだろうか。むしろドラマも古い感じで、セリフ回しも「おいでなすったな!」とか時代がかっていて、時代劇か!? これが東映調なのか。ちょっとヤクザ映画の「仁義なき戦い」(1973・日)シリーズのような感じもした。 結果、ほとんど笑えず、重苦しく、不快で…… なおかつボクは麻雀がわからないので、余計に笑えず楽しめなかったのかもしれない。居心地悪い。 画質も、良いものと、変な色の酷いものとごっちゃになった感じ。たぶん酷いものが1/3くらいあったような。これも全体の雰囲気を悪くしていた気がする。音は良く回り、上からも聞こえていたけど。 ピエール瀧に関しては、ノーカット公開も何も、ほんの少ししか出ている場面がなく、問題になるようには思えなかった。最初にお断りのテロップのようなもの(たぶん公式サイトと同じもの)が出る。配役でウケを狙ったのか、ももにベッキーや岡崎体育、舛添都知事とか…… TVのバラエティじゃないんだから。 公開2日目の初回、品川の劇場も全席指定で、2日前にキネゾーで確保。上映時間の早いところで、スクリーンの大きめのところだと、ここという結論に。当日は10分くらい前に開場。最初若い人が1人、中年2人、ジイジ2人、バアバ2人。16〜17人になった時で、女性は9人。ほぼ半々。ほぼ中高年。最終的には208席に22〜23人の入り。これは少ない。誰が出ている、出ていないという問題ではないと思う。早々に打ち切りか? スクリーンはシネスコ・サイズで開いており、CM・予告で途中マナーを入れつつ、半暗になって再び予告からチョコプラのTT兄弟、映画泥棒があって、暗くなって本編へ。 |